引きこもりになる原因とはなんでしょうか。

引きこもりになる可能性は誰にでもあります。例えば、あまり人と話しをしたくなく、家や部屋から出たくないことは誰もが一度は経験していることなのではないでしょうか。

引きこもりになる原因

引きこもりになる原因としては、まず「辛い体験」があげられます。

学校や会社に馴染めない、適切な人間関係が築けない、就職活動が上手くいかない、受験に合格できなかった、ということが原因になることもあります。

その他にも、いじめにあった、家族と離別(死別)した、自分自身が病気や障害を負ってしまったということもあります。

その体験自体が引きこもりを引き起こすこともありますが、大抵の場合、周りの人間の些細な一言が引きこもりになる原因になることもあります。

悪意のない善意

「辛い体験」をし、落ち込んでいると、家族や友人が心配をし、声をかけてくれることがあると思います。

そういう時に、「いつまでも引きずってないで、元気を出して!」と、言われたとします。

相手を励ますはずの言葉が逆に、相手を追い詰め、相手から言葉を奪ってしまうこともあります。

吐き出したい気持ちを吐き出せず、悶々とし、人と関わることがイヤになってしまうこともありますし、誰かの言葉に傷つけられるのではないかと不安になることもあります。

最悪のケースでは、相手の人間性を疑ってしまうこともあります。

例えば、ペットを亡くし、つらい思いをしている時に、仲の良い友人に「元気出して。また、新しいペットを飼えば、気も紛れるよ。」と、言われたらどうでしょう。

正論かもしれませんが、ペットを亡くした方からすれば、そういう問題でもありませんし、そう簡単にペットのことを思い出にできるわけがありません。

これは、あくまでたとえ話ですが、悪意のない言葉が人を追い詰めてしまうこともあります。

「気持ちを切り替える」には、「否定・怒り・自責・悲しみ・受容」というようなプロセスを歩む必要があります。

気持ちを切り替えるためには

無理に励まし、前を向かせようとすると「心にしこり」が残り、後々問題となることがあります。

ですので、悲しみを受容するプロセスを歩み、悲しみを受容する必要があります。

そのために、家族や友人ができることとしては、「とにかく話しを聞く」ことです。

悲しみは一日で晴れるものではありません。辛抱強く話しを聞き、心の整理ができるまで待つしかありません。

その部分を怠り、力技で解決しようとすると、引きこもりなどの問題を引き起こしてしまうリスクが高くなります。

人間はロボットではありません。ですので、引きずることも、なかなか気持ちに決着がつけられないこともあるのではないでしょうか。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

引きこもりの原因とはなんだろう?
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悪意のない善意
気持ちを切り替えるためには