女性のコミ障はアスペルガー症候群 の可能性があります。

いろいろな研究から女性にもアスペルガー症候群の方もたくさん存在する事が解ってきました。

女性は男性よりも特性が目立たないこと、また診断基準など明確な基準がなく、なぜ対人関係で傷つくのかわからない方が多くいるようです。

「ガールズトーク」についていけない

中学生になると始まるのがガールズトークです。女の子のグループトークで、オチのない話しをだらだらと続けるトークのことを指します。

そこに論理性や解決を求めているのではなく、「こんな事あったとか、こんな事言われたけど、どう思う?」など、報告や愚痴を言い合う場でもあります。

そうすると、「そうだよね~!わかる~!」など、合いの手が入り、みんなで盛り上がり、同じ仲間として、お互いを認め合う深い関係性をそこから得ます。

特徴的なこととしては、言葉のボールが投げられ、それを受ける話し手が次々と変わることにあります。

中学生ぐらいになると、このような会話から、共感力や、対人関係などを自然と学んでいきます。同時に「人の話しを間に受けない事」や「聞き流す」という事も学んでいきます。

しかし、アスペルガー症候群の女性はこのような、たわいもない会話が最も苦手です。

それは、「共感力を育てられない」という特性にあるのかもしれません。

アスペルガー症候群の主な特徴は、「こだわり」と「社会性の乏しさ」と言われています。

自分の興味関心事には強く追及し、知識はたくさんありますが、人にあわせる事が苦手なアスペルガー症候群の女子にとっては、このようなガールズトークは、対応の仕方がわからないのです。

曖昧な質問も苦手です。「最近どう?」「あれどう思う?」などの抽象的な質問には答えられません。

相手の気持ちを推し量る事も苦手なので、「言っていい事」と「悪い事」の区別がつかなく、友達と喧嘩になってしまう事もあります。

それでも、脳機能的に男女差があるのか、孤立などしなく、女性は、なんとなく集団の中にいられたりしています。

しかし、違和感やなじめない事に、「私はみんなと違う」「私ってコミ障かしら・・・」と、ひとりで悩む傾向があると言われています。

体調不良になりやすい

思春期に、自分の成長の変化についていけず、体調不良に陥ってしまうことがあります。今まで通りにしたい気持ちが強く表れ、身体やこころの変化に抵抗を示します。

そして、それらを受け入れる事が出来ないために、本人には、大きなストレスとなっていきます。

同一性を好むという特徴があり、なにごとも常に一定であって、手順や物のおき場所などのこだわりが強く、少しでも違う事が許せないという特性があります。また、行動にもルーティンがあります。

人に行動を合わせることも苦手ですし、状況判断や時間の変更も苦手です。このように何かが変化することをアスペルガー症候群の方は嫌う傾向にあります。

心身の成長の変化もアスペルガー症候群の方にとっては精神的不安や精神的恐怖となって襲いかかります。そのため、心身のバランスが崩れ、体調不良に陥ると考えられています。

拒食症になる人もいる

女性のアスペルガー症候群の方の中には、認知のゆがみから「痩せているとかわいい」と言われた事を真に受け、ダイエットに励んでしまう方もいます。

もともと感覚過敏があるため、苦手な食材や食事に偏りがあることが多いのですが、食べ物や食べ方、食感などに対するこだわりも非常に強く表れます。

ですが、そもそも「こだわりが強い」特性がありますので、食事の量や運動の量なども予め決め、それに従うと良いかもしれません。

なかには、体重計の数値に非常に強い「こだわり」を持ち、毎日チェックする方もいらっしゃいます。

「こだわり」が強いので一見、生活管理ができているように見えますが、全体的なバランスが悪いため、体調不良に陥り、気力体力共に低下し、胃腸の不調や貧血などにより、家族が医療機関に連れて行かなければならないこともありますので、気を付けるようにしてください。

ボイスカウンセラー
片桐 かおり(かたぎり かおり)

まとめ

女性のコミ障はアスペルガー症候群かもしれません
「ガールズトーク」についていけない
体調不良になりやすい
拒食症になる人もいる