ギフテッド や発達障害のお子さんは優秀なお子さんが多いです。ですが、受験勉強 となると困難を極めます。

安定した勉強時間が確保できない

ギフテッドや発達障害のお子さんは、興味のある分野と好きではない分野の好き嫌いがわかれるお子さんが多いです。

ですので、興味のある分野に関してはとことん勉強できるのですが、興味の薄い分野ですとなかなか取り掛かることができません。

その嫌がり方は、嫌というよりも放棄に近いものがありますので、興味の薄い分野に取り組ませようと思うと、親御さんは大変な思いをしなければなりません。

また、集中に入るまでも時間がかかります。30分や1時間、やりたくないときには3時間ごねることもあります。

テンポよく勉強ができる日には、すごい量をこなすのですが、そうではない日には30分で終わるようなことに何時間もかけてしまうこともあります。

ですので、なかなか安定した勉強時間を確保することが難しいです。

反復練習が苦手

ギフテッドや発達障害のお子さんは、何度も繰り返し同じ問題集を解くということを好みません。

2周もすれば、解答自体暗記してしまいますので、反復練習の意味があるのかわからない場合もあります。

特に暗記系の科目を好まないお子さんの場合、社会などの教科を何回も反復させようとすると癇癪をおこすこともあります。

テストでは正確さを求められますので、反復練習を強要してしまいがちですが、喧嘩になるだけで学習が始まらないということも起きます。

ミスを指摘すると怒る

ギフテッドや発達障害のお子さんは、0か100といった完璧主義のお子さんが多いです。

ですが、テストでは特性上、簡単なケアレスミスが多く、「もったいない」ということが頻繁に起きます。

親御さんからすれば「もったいない」という気持ちでミスを指摘し、やり直すようにアドバイスをするのですが、×や減点になっている時点でギフテッドや発達障害のお子さんは許せない気持ちになっていますので、ミスを指摘したり、やり直すように言い過ぎてしまうと怒ってしまったり、癇癪を起してしまいます。

自分自身を許せない気持ちもあるでしょうし、納得できず塾に質問するお子さんもいます。また、問題の出題のされ方が抽象的過ぎると腹を立てるお子さんもいます。

ギフテッドや発達障害のお子さんは、テスト直しも一苦労です。

受験というシステムが合わない

ギフテッドや発達障害のお子さんは、何度も同じ教科書を読んだり、同じ問題集を解いたり、テストの直しを細かくするといった作業が好きではないお子さんが多くいます。

探求心も好奇心も強く、習得も早いお子さんたちなのですが、受験で求められる精度といった面では、どうしても「大人の言うことを素直に聞ける」お子さんの方が勝ってしまいます。

ギフテッドや発達障害のお子さん方が受験に臨む場合、受験勉強は大変なものになると親御さんが覚悟する必要があるかもしれません。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドの受験勉強は本当に難しい
安定した勉強時間が確保できない
反復練習が苦手
ミスを指摘すると怒る
受験というシステムが合わない