昨今、中学受験 が激化しています。そのようななか、中学受験か 高校受験 かで迷われるご家庭も多くあります。

受験をする目的は何か?

中学受験を選ばれる多くの家庭では、大学共通テストを意識されているご家庭がほとんどです。

また、国立大学や医学部医学科をご希望されているお子さんの場合ですと中高一貫教育を選ばれた方が賢明です。

また、学力があっても内申点がとれないタイプのお子さんの場合には高校受験よりも中学受験の方が有利に働く可能性があります。

ですが、それ以外の理由が目的の場合には、中学受験と高校受験どちらが良いのかはお子さんのタイプにもよります。

昔の受験とは違う現代の受験

私たち、親世代は受験戦争世代です。中学受験を考えるご家庭は親自身が受験に勝ち抜いてきた場合が多いと思います。

以前の受験戦争も大変なものでしたが、現代の受験はそれ以上のものです。特にここ数年では6年生が覚える量が圧倒的に増えているという事実もあります。

例えば社会ひとつとっても、地理、日本史以外にも政治や時事問題もあります。学校によってはさらにプラスされ世界地理や世界史、世界情勢までを範囲とする学校もあります。

理科も生物、水溶液、力学、地学、時事と幅広く学ばなければなりません。

ですが、中学受験で膨大な時間をさくのは算数と国語です。

私たちの親世代の受験戦争と大きく異なる点は、現代の中学受験は昔よりも遥かに量も多く、難しいという点です。

それだけ膨大で難しい勉強を学校のあとの短い時間でこなさなければならないというのは困難な話しです。

塾が週に1日ならまだしも、6年生になれば週4日塾があることもざらです。そうすると残りの3日で習得とテスト準備を行わなければなりません。

中学受験というものは、4年間塾に在籍することも難しいのですが、実際に第一志望に合格できるのは7人にひとりという狭き門です。

それも、試験当日の体調やメンタルに合否が左右されるものですので、確実なものなどひとつもありません。

「努力が報われる子」よりも「努力が報われない子」の方が圧倒的に多いのです。

小学校6年生という時期は自己肯定感が下がり始める時期とも重なります、その時期に合否のわかれる中学受験を経験させるということは、良薬にも毒にもなる可能性のあるものです。

高校受験の方が良いのか?

共通テストでハイスコアが必要ないのであれば高校受験の方が負担なく学べることは確かです。

ですが、国立大学や医学部医学科に進学を希望する場合には、共通テストには間に合わないかもしれません。

それらの点を踏まえ、中学受験にするのか、高校受験にするのか検討されるとよろしいかと思います。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

中学受験か高校受験、迷っている方へ
受験をする目的は何か?
昔の受験とは違う現代の受験
高校受験の方が良いのか?