
第一志望の希望が叶うのは7人に一人と言われる 中学受験 。それほどの激戦だからこそ起きてしまうのが「まさかの 不合格 」です。
まさかの不合格
チャレンジ校でない限り、第一志望、第二志望は模試の結果からみても、過去問のできからみても合格は間違いない、そう踏んで受験されるご家庭が一般的です。
それでも、合格発表を見たら、「まさかの不合格」。パソコンの前で何が起きているのかわからず、呆然としてしまうこともあります。
「ここまでテレビもネットもゲームも旅行さえ我慢させてきたのに、どうしてこんなことが起きてしまったのだろう」とも思われるでしょうし、「こんなことならもう少し下のクラスで余裕を持って学ばせてあげれば良かった。」と思うこともあるかと思います。
泣いている我が子をみると「付けなくてもいい傷をつけてしまった」と後悔されるご両親もいらっしゃると思います。
中学受験の準備はとても長くかかり、子供自身もやりたいことをずっと我慢していますし、親御さんも可愛い盛りの子どもと遊びに行くこともできず、家族で過ごせるはずの時間を塾に行かせ、一緒に食事をとることもできません。
まさにプライスレスの時間を犠牲にしてここまできているのです。
その結果が報われなかったわけですから、子どもにかける言葉すらすぐには見つからないでしょうし、親御さん自身も深く傷ついています。
ですが、受験校の合否が子どもの能力を否定することにはなりません。
中学受験は水物
小学生はまだ発達段階にあり、心身共に発達には個体差があります。
学力は変わらなくても、体力面や精神面では発達の差があり、些細なことで何とか保ってきた体力や精神力、集中力が崩れてしまうことがあります。
この点が大学受験とは大きくことなる点です。とはいえ、発達段階の子供の発達を早くすることもできませんし、鍛えれば何とかなるものでもありません。発達を見守るしかありません。
ですので、親御さん方は細心の注意を払い受験に臨むわけですが、予期せぬことが起きてしまうのが中学受験です。
それは、体調不良やケガかもしれませんし、身内やペットの不幸かもしれません。もしくは家族内での些細な喧嘩かもしれません。天候が影響することもあります。
場合によっては、テスト中、見たことのない問題に出くわし、子供自身がパニックになってしまうこともあります。
「いつも通り」にできれば一番いいのですが、どのご家庭も「いつも通り」とはいかないのが現実です。
それほど中学受験とは水物であり、試験が別の日であれば結果は違ったものになったはずです。
ここから、高校受験にチャレンジされるご家庭、ご縁のあった学校で共通テストに向け準備を始めるご家庭、判断のわかれるところだと思いますが、一つだけ確かなことはお子さんが努力して得た能力は本物であるということです。
それだけは、絶対に疑ってはいけません。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
中学受験まさかの「不合格」
まさかの不合格
中学受験は水物