中学受験 には2つのタイプの受験があります。勉強しない タイプの子の場合は、どのような中学受験をすべきなのでしょうか。

中学受験の2つのタイプとは

そもそも中学受験にはアスリートのように勉強をこなし上位校の進学を目指す子と、偏差値ではなくお子さんにあった校風の学校へ行かせたい、もしくは今ある偏差値で無理せず受験できる学校を受験させたいと考えるご家庭と2つのタイプがあります。

アスリートタイプ

勉強が楽しくてどれだけでもできる、もしくは自頭がとてもいい、負けず嫌いで人と競うことによって伸びるタイプのお子さんの場合は、長時間の勉強も苦になりませんし、集中力も高く保てる可能性がありますので、より偏差値の高い学校を志望することができるかと思います。

のんびりタイプ

のんびりタイプのお子さんは、自分のペースで勉強をすすめる傾向にありますので、より高い偏差値の学校を志望するより、無理なく勉強をして進める学校を受験する方が、親子喧嘩や家庭不和を招かず、お子さん自身のストレスも少なくすみますのでおススメです。

のんびりタイプなのに上位校を志望する場合

親御さんが頭を痛めるケースはお子さんがのんびりタイプにも関わらず、志望している学校の偏差値が高い時です。

偏差値が高い学校を志望しているにも関わらず、勉強しない・・・。
言葉と行動が伴っていないケースでは、親御さんの方が心配になってしまうと思います。

ですが、そもそも競争心がなく、集中力もなく、勉強もそれほど楽しいと感じていないお子さんの場合、偏差値の高い学校を志望する動機がありません。

もし、本当に偏差値の高い学校に行きたいと考えているのであれば、「周りがみんな受験するから。」だけでは、志望動機として弱いのではないでしょうか。

  • どうして、その学校に行きたいのか?
  • その学校で何がやりたいのか?
  • どういう学園生活を送りたいのか?

そういったイメージのようなものが湧かないと、どうしても受験勉強に本気で取り組めないのではないでしょうか。

そういったイメージは3,4年生ではわきません。5,6年生で学校見学やOBやOGの話しを聞き、徐々に湧いてくるものだと思います。

ですが、コロナ禍では学校見学もなく、OGやOBの話しを聞く機会はあまりないかもしれません。

そのような場合は、学校のホームページを見たり、パンフレットを見るくらいしかできないかもしれません。

イメージが湧きづらいぶん、なかなかスイッチが入らないというお子さんは、多いと思います。

それでも、学校の周辺をお散歩することや、その学校が会場となっている模試を受けたりすれば、多少なりとも学生や校舎、雰囲気などはなんとなくつかめるでしょうから、やれることをやるしかありません。

親御さんが勉強に口出しすればするほど、お子さんは勉強しなくなるケースもありますので、親御さんは苦手範囲の把握とスケジュール管理に徹して、お子さんを見守るしかできません。

塾に通っているのであれば、周囲の雰囲気で焦って勉強を始めるお子さんもいますが、最後までスイッチの入らないお子さんの場合は、最終的にお子さん自身が志望校を変更するのか判断するしかありません。

酷なようですが、親御さんが志望校を変更した場合は、どうしてもお子さんは「行きたい学校を受験させてもらえなかった。」と、いう気持ちが強くなりますので、お子さん自身が受験間際の偏差値をみて、本当にその学校を受験するのか、志望校の組み合わせを変更するのか、自分自身で考え、判断しなければ、お子さん自身の成長につながらないのではないでしょうか。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

2タイプの中学受験~勉強しない子・勉強する子~
アスリートタイプ
のんびりタイプ
のんびりタイプなのに上位校を志望する場合