
ギフテッド なのに 成績が悪い ということがあります。知能指数が高いのにテストで点がとれない、偏差値が上がらない、なぜだろうと不思議に思う親御さんもいらっしゃると思います。
思うような成績や偏差値が取れない
ギフテッドのお子さんの相談をお受けしていると、多くのお子さんが塾偏差値60前後である場合が多くあります。
もちろん、塾偏差値60ということは一般偏差値にすると70~75程度あるわけですから、非常に優秀だということができます。
ですが、御三家やその他、最難関校には手が届きません。
学校の勉強も同じです。ギフテッドのお子さんのなかには学校のテストも芳しくないお子さんもいらっしゃいます。
高いIQを持ちながら、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
日本の教育システムがギフテッドにあっていない
ギフテッドのお子さんが伸び悩む原因のひとつには、公的教育の枠組みがあっていないということが挙げられます。
これは仕方のないことですが、公立・私学共に先生方にギフテッドの子どもを教育するノウハウはありません。
一般的な教え方をし、一般的な授業を進めます。
このやり方が、合わないギフテッドが多くいる状態なのだと思います。授業に興味が持てないこともあるでしょうし、紙面上での勉強では面白みを見出せないこともあると思います。
そういう授業を小学校1年生から長年受けていますと、どうしても勉強が面白くなくなっていってしまう可能性も考えられます。
小さい頃は、先生や親御さんにいろいろな質問をしても、「なんでだろうね?」と、はぐらかされているうちに大人に対してあきらめてしまうのかもしれません。
中学高校なら自分で調べることもできると思いますが、幼稚園生や小学生には調べ方を教えてあげないと、自分で調べることも難しいかもしれません。
そういう環境も用意せず、「なんでだろうね?」で終わらせてしまうことは無責任なことのように思います。
幼少期からのそういった積み重ねで、中学校高校になっても、「わからないことがあっても、聞いても無駄」と、感じているような節もあります。
メンターもいなければ、環境もない
ギフテッドのお子さんには、必ずメンターとなりうる人、そして学ぶ環境が必要になります。
特にメンターとなる人はギフテッドのお子さんの成長のためには大切だと思います。
ですが、そういう人も環境も用意されていないのが現状です。
ギフテッドを育てる枠組みがないのに、ギフテッドは育つことができません。
例えば、ピアノの才能がいくらあっても、ピアノを習ったことがなければその才能は開花されないということです。
勉学に対しても同じです。通常の教育では、ギフテッドの才能を開花させることは難しいということなのだと思います。
ギフテッドは自分で育つことは難しいですし、特に日本の学校は忙しいです。中学高校になれば帰宅時間が19時や20時になります。
塾に通っていれば22時、23時ということもあります。そのなかで、ギフテッドだからといって、自分の興味のある分野を勉強する時間など持てるわけがありません。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
成績悪いけどギフテッドなの?
思うような成績や偏差値が取れない
メンターもいなければ、環境もない