
小学校高学年から中学生にかけ、よくある子供のトラブルとしてはお財布からお金を盗む、クレジットカードでゲーム課金をしてしまう、といったトラブルです。
どちらかというと男の子に多いトラブルではありますが、どこのご家庭でも通過するトラブルでもありますので、あまり落ち込まなくても良いかもしれません。
どうしてお金が必要なのか
お財布からお金が盗まれていると気が付いたら、まずは「どうして、お金が必要なのか」訪ねてください。
その回答により、今後の対処法が変わってきます。
- 欲しいモノ(食べたいモノ)があるから
- 友達と張り合うため
- 友達の指示(カツアゲ)
- 親の気を引くため
欲しいモノがあるから
お金が必要な理由には、欲しいものがある。食べたいものがある。お友達と遊びに行くためにお金が必要など、さまざまな理由があると思います。
欲しいモノであれば、例えばそれが学用品なこともありますし、カードゲームなどの玩具の類のこともあります。
食べたいものであれば、もしかしたら塾や習い事の帰りにお腹がペコペコで耐えられないのかもしれませんし、そもそも食事が足りていないのかもしれません。
お友達と遊びに行くためにお金が必要な場合には、親はお金の必要な遊びはしていないと考えていても、もしかしたら電車やバスに乗って遠出をしているのかもしれませんし、ショッピングセンターなどへ遊びに行っているのかもしれません。
どうして、お金が必要なのかは、その子その子によって理由が違うと思いますが、まずは行動によって、どのように対処するのかを考えなければなりません。
もちろん、毎月お小遣いを渡し、そのなかでやりくりをさせるということもお金の勉強になりますし、お金が必要なときに、いくら必要か親に伝えるという方法でも良いと思います。
また、小学生のお子さんが電車やバスにのり遠出をしている場合やショッピングセンターにでかけている場合には、ご家庭によっては安全上好ましくないと思われるのであれば、学校や一緒に出掛けているお友達の親御さんにも相談しなければならないこともあるかもしれません。
友達と張り合うため
小学生のお子さんの場合、お友達と張り合うことがあります。
それは、カードゲームで張り合うこともありますし、オンラインゲームなどのゲームで張り合うこともあります。
場合によっては、お財布に入っているお金がいくらあるか、親の乗っている車の車種や年収で競うといったこともあります。
このように、お友達と競うことを目的としお金を盗んだ場合、そのお金を使おうとしていたわけではありません。
この場合は、お金は競うための手段であり、その手段がお金のときもあれば、カードゲームの時もありますので、あまりお金をお金と捉えていないこともあります。
このような場合には、お財布からお金を持って行ってはいけないこと、また、お金を持っていると犯罪に巻き込まれる可能性があることなど、説明しなければなりません。
友達の指示(カツアゲ)
お友達から食べ物や飲み物などをおごるよう強要されている場合、現金を渡すよう強要されている場合は、注意が必要です。
このような場合には、速やかに学校に相談しましょう。
また、お金がないからと、今度は万引きを強要されることなどあってはなりませんので、お子さんの話しをよく聞き、対処しましょう。
大人の気を引くため
小学校、中学校、高校生くらいのお子さんの場合、寂しい時、構って欲しい時に、問題行動を起こし、大人の気を引こうとすることがあります。
また、夫婦仲があまり良くない時などには、両親が会話をするよう、問題行動を起こすことがあります。
これらは、意識的にではなく、無意識に行っている行動ですので、わざと親御さんを困らせようとしているわけではありません。
ですので、これといった理由もなく、お金を盗むなどの問題行動を起こす場合には、お子さんが何らかのSOSを発している可能性があります。
子供がお金を盗むときの対処法
お子さんがお金を盗むときの対処法としては、まず家族のなかで、どれが誰のものなのか線引きすることです。
そして、お金を盗むという行為が家族間の信頼関係を壊してしまうことにつながるということを説明しなければなりません。
大抵のお子さんは、お金を盗むことが犯罪であるということは知っていますが、お金の本当の価値まではわかりません。
お金は、どちらかというと計算ドリルやお小遣い帳などでの紙面上の計算としか捉えていないこともあります。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
お財布からお金を盗む子供の対処法
どうしてお金が必要なのか
欲しいモノがあるから
友達と張り合うため
友達の指示(カツアゲ)
大人の気を引くため
子供がお金を盗むときの対処法