ギフテッド のお子さんは何でも良くでき、子育て苦労 はないと思われている方も多くいらっしゃいますが、たいていの場合、その気難しさに苦労される親御さんが多いように思います。

こうと決めたらこう!

ギフテッドのお子さんは、納得のいかないことや論理的に違うことに対して、強く拒絶することがあります。

一度、「こう」と決めたら相手に譲らない部分があります。外ではまだしも、特にご家庭ではこの特性が強くあらわれるようです。

毎日、通う学校などは、「行かないと決めたから行かない」と、本当に行かないことがあります。

納得のいかないことを言う先生とは、最低限の口しかきかないこともあります。

興味のない教科もほぼ勉強しませんし(イヤイヤしか)、食べ物にたいしてのこだわりや時には車の座席に対するこだわりなども強い場合もあります。

こだわりというよりは、「今日は〇〇がしたいから前の席に座る」、「今日は〇〇がしたいから後部座席に座る」といった感じで、座席に対するこだわりではなく、その時自分がしたいことにより座る場所を決めるので、こちらが「荷物があるから」と諭してもなかなか席を空けてはくれません。

食べ物に対しても、「今日は焼きそばが食べたい」と言っていても、「焼肉」を出した場合、「焼きそばじゃないなら、いいや。」と食べようとしないこともあります。

特に怒るわけでもなく、割と穏やかにそれを実行するので、親としても「あー、そうですかー。」となり、叱るポイントもありません。

そもそも、論理的に考えればギフテッドの子達が言っていることは筋の通ることなので、叱るポイントもないということです。

でも、「困る」。だから、「説得する」。でも、「通用しない」。

こうなるので、本当に気難しく子育てに苦労します。

とにかくマイペース

ギフテッドのお子さんは、好きなことはロケットのごとくやることが早いのですが、好きでないことに対しては亀よりもやることが遅いこともあります。

例えば、学校に遅刻してしまいそうなとき、一般的には急ぎます。ですが、ギフテッドのお子さんは「間に合わないから、もういいや。」となってしまいます。

「間に合わないから急ごうよ。」と、せかせば、「間に合わないのに、急いでも意味がない。」となるわけです。

とにかくマイペースですが、こちらの説得にも応じませんので、ひたすら本人のペースを待つしかなくなるわけです。

会話や記述でも、かなりの文章を省きます。「省かない」ように伝えても、「そこは共通認識の上で話しているのに、なんでそこまで言わないといけないの?」となることもあります。

それゆえ、話していることが拙く感じてしまうこともあるのですが、本人たちのなかでは「そこはわかっているよね。」「そこは、共通認識だよね」といった感じに、話を進めますので、「言わないとわからない。」ということの意味が伝わらず、苦労することもあります。

こういった具合に、本当にマイペースですので、親御さんの方が常に「たぶん、こういう思考回路なんだろうな。」と、思考を追う必要がでてきます。

一般的な思考が通用しない、暗黙の了解が通用しない、朱子学的な考え方が通用しないなど、子育てに苦労することが毎日起こるわけです。

「年上を敬う」という考えも通用しませんので、親だから祖父母だから、先生だから遠慮をするという考えも伝わりません。

「年上だから何よ?誰を敬うかは自分で決める!」と、言った感じです。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドの子育ては苦労も多い
こうと決めたらこう!
とにかくマイペース