
コロナ禍で塾や学校もオンラインでの学習が進んでおりますが、果たしてタブレット学習にはどれほどの学習効果が期待できるのでしょうか。
それほどの学習効果が期待できないのではないか
例えば、これまでまったく勉強や家庭学習をしてこなかった子ども達にとっては、タブレットを導入することにより、興味を引き付けることができ、わからない箇所を動画授業で解消することができるので、一定の学習効果はあるかもしれません。
ですが、これまでとことん勉強してきた子ども達にとっては、タブレット学習というものはそれほど効果のあるものではないのかもしれません。
例えば、漢字ひとつとってみても、なかなかタブレット学習で漢字を習得するということは難しいのではないでしょうか。
また算数や数学にしても、タブレットですと暗算で解いてしまう子もいますので、式をたてる、図や表にまとめるということをしなくなってしまう子もいます。
社会の学習でも、これまで地図帳や資料集を使い、調べ、物事のつながりを自分の頭で見つけ出していた子も、タブレットで検索すれば楽に物事のつながりを調べることができます。
そうすると、今までのように自分の頭を使って考えるという必要がなくなってしまいます。
これは理科の学習でも同じことが言えます。
これまで、タブレットを使わず、高い学力を身に付けてきた子ども達にとっては、タブレット学習になったことによって、使わなくなってしまう能力もでてくるように思います。
タブレットがどのように脳に影響を与えているのかわからない
やはり、一番不安な点はタブレット学習がどのように脳に影響を与えているのかがわからないという点です。
脳の発達段階にある子ども達は大人とは違います。
そういう脳の発達段階の子ども達に長時間の動画授業やタブレット学習をさせることで、脳のどの分野が発達して、どの分野が発達しないのか、そういったエビデンスもないまま、オンライン学習を続けるということに疑問を感じます。
コロナ禍ですので、ある程度は仕方のない面もありますが、学校や塾、講座などさまざまな場面でタブレットを使用する機会が増え、トータルのタブレット使用時間はとても長いものになっています。
なんのエビデンスもないまま使用しているタブレットですので、親御さんの方で使用時間を少し考えて与えた方が良いのかもしれません。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
タブレット学習に効果はあるのか
それほどの学習効果が期待できないのではないか
タブレットがどのように脳に影響を与えているのかわからない