ギフテッド の子ども達のなかには 不登校 になる子ども達もいます。そこには浮きこぼれだけではなく、周囲に馴染めないという事情もあるようです。

周囲に馴染めない

ギフテッドには知的好奇心が高い、好奇心が旺盛という特徴がありますが、それゆえに他の子供たちとは「興味のあるもの」が違い、周囲に馴染めないということが起こることがあります。

特に女の子の場合は、コミュニケーション能力が高く、グループを作り幼いころから行動し始めますので、グループ(輪)に入れないということが起き、自分の居場所のなさを感じてしまうこともあります。

また、興味のあるものが違う場合には、なかなか話しにはいれないということも起き、疎外感を感じてしまいますし、無理に話しに合わせ、笑うことも、次第に疲れを感じストレスとなっていきます。

男の子の場合、小学生の場合は外遊びのグループと室内遊びのグループにわかれることが多く、コミュニケーションをとるというよりは活動をすることに重点を置きますので、女の子のように早い時期から居場所のなさを感じることは少ないかもしれません、

小学校低学年の頃はどろけい(けいどろ)をしたり、高学年ではドッジボールをしたりと、話をするよりも身体を動かす方を好みますし、室内遊びのグループは絵を描いたり、折り紙をしたりと、何か活動をしているため、あまりコミュニケーションは重視されません。

ですが、早い子では小学校高学年、遅い子でも中学生頃になると、男の子も活動+コミュニケーションとなってきますので、「興味のあるもるものが違う」、「何の話をしているのかわからない」となると、徐々に学校がつまらなくなっていくことがあります。

なぜ、不登校になる?

まず、ギフテッドの子ども達のなかには、学校での学習を好まず、お家で自分のペースで学習したいという欲求を持つ子どもたちもいますので、「学校に行かない=不登校」という認識はあまりないのかもしれません。

自分の居場所のなさや、疎外感から学校へ行きたくないお子さんや、先生との相性が合わないお子さんの場合は学校へ行くことに苦痛を感じている場合が多くありますが、浮きこぼれのお子さんの場合は、学習をする場所が「お家」なのか「学校」なのか、という場所の認識の違いが大きく、学校がイヤだから行きたくないというよりは、自分のペースで自分の難易度に合った学習をしたいという欲求の現れなこともあります。

ですので、不登校といっても、学校がイヤだというよりも、学習が退屈、知的好奇心(興味)が合う子がいない、型にはまった考え方が合わない、などが原因となりますので、割と校風が自由でユニークな子が多く通う学校であれば、楽しく通学できる可能性はあるのかもしれません。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドの不登校の原因は浮きこぼれだけじゃない
周囲に馴染めない
なぜ、不登校になる?