「不登校の始まりはどうしたら良い?(前編)」 でも述べたように、不登校 は誰にでも起こりうることです。ですので、不登校の 始まり 症状が現れたとしても、親御さんは慌てないでください。

不登校の原因を排除しても登校できるとは限らない

不登校は長期間くすぶっている何かがあり、そこにトリガーとなる出来事が起き、登校できなくなる場合が多いです。

ですので、トリガーとなった出来事を解決したとしても登校できるとは限りません。

一般的に不登校と聞くと、「いじめ」や「成績不振」を思い浮かべる人が多いですが、「いじめ」や「成績不振」で不登校になる子どもは、大人が考える以上に少ないです。

もちろん、「いじめ」が原因で不登校になった場合は、学校側に真摯に問題と向き合っていただく必要があります。

ですが、不登校になるケースの多くは、「友達もいて、成績も良い」という場合です。この場合は、大人からすると何が原因で学校へいけないのかわからないという状態になります。

子どもに理由を聞けば、「先生がこわい」、「友達と喧嘩をした」、「課題が終わらなかった」というようなトリガーとなった出来事は教えてくれますが、それ以前からくすぶっていた「何か」は教えてくれません。

それは、おそらく子ども自身もよくわかっていないからだと思います。

ある程度、年月が経ち「言語化」できるようになって初めて、当時の自分の気持ちを自分自身が理解できるようになるのだと思います。

ですので、親御さんができることは「トリガー」」となった出来事が子ども自身で解決できないものであれば、ある程度、学校と話し、理解を求めることくらいです。

あとは、見守るしかありません。

親御さんが焦らない

「今日、学校どうする?」

この一言は、学校へ行けないお子さんを追い詰める一言となります。

親御さんにとって大事なことは、
・お子さんの命を守ること
・将来、自立させること
主にこの2点です。

ですので、まずはお家のなかで安心してお子さんが過ごせる環境を用意しましょう。

特になにか特別なことをするのではなく、いつも通り、食事をして、お風呂に入って、本を読んだりテレビをみたりというようなまったりとした生活で良いと思います。

「欠席=悪」ではないという認識を親御さん自身が持つことが大切です。

まずは、落ち着いた環境で3か月、半年と様子をみてください。

何事も一朝一夕とはいきません、焦らず腰を据えてお子さんの傷が癒えるのを待ってください。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

不登校の始まりはどうしたら良い?(後編)
不登校の原因を排除しても登校できるとは限らない
親御さんが焦らない