五月雨登校や 不登校 のお子さんのお話を伺うと、子ども達が親御さんに訴えている内容とは別に、偏頭痛や起立性調節障害の症状を聞くことがよくあります。

問題は解決したのに、登校できない

「教室が賑やかすぎる」「先生が矛盾したことを言う」「お友達に嫌なことをされた」このような内容を主張され、「学校へ行かない」となるお子様が多いのですが、それに対し、親御さんは一生懸命学校さんと掛け合い、これらの問題を解決します。

「これで、登校できるだろう」と、親御さんは思うわけですが、お子さんは「登校しません」。

そうこうしているうちに、気持ち悪くて動けない、頭が痛くて動けない、胃が痛くて動けないという症状があらわれます。

症状が重い場合には、外出先でも動けなくなってしまうので、外出さえ困難な状況に陥ります。

そうすると、本人も親御さんも「どうにもならない身体」に不安を覚えます。

ギフテッドや発達障害のお子さんが起立性調節障害を併発しやすい理由

ギフテッドや発達障害のお子さんは、そもそも自律神経が弱い傾向があります。また、外で一生懸命周りに馴染もうと、周囲に合わせてしまうこともあり、知らないうちにストレスをため込んでいることがよくあります。

そこに、成長期やストレスが重なると起立性調節障害を併発しやすいように感じております。

また、小学校高学年から先生の指示が抽象的であったり、長文であったりすることもありますので、軽い困りごとを抱えているケースもあります。

中学生以降になると、「自主性を重んじる学校」が多くなりますので、「何をして良いかよくわからない」というような漠然とした不安を抱えているケースもあります。

ちょうどこのタイミングが、成長期と重なることもあり、脳内のホルモンバランスも崩れ、よくわからない 体調不良 に悩まされることになります。

体力的にもついていけない

学校にタブレットが導入されたこともあり、特に私立では宿題がタブレットででる、タブレットで調べ学習をするような学校もあります。

タブレットは光刺激も強いので睡眠が浅くなるという問題もありますが、ギフテッドや発達障害のお子さんにとっては情報量が多すぎて脳が疲れているような印象を強く受けることがあります。

一般的なお子さんでしたら、「忘れる」ということができるのだと思いますが、「発達障害やギフテッドのお子様」は「忘れる」ということがなかなかできません。

膨大な情報量をインプットしようとし、脳が情報処理をするだけでいっぱいいっぱいになってしまい、疲弊しているようにも思います。

この辺りも、登校を難しくしている要因にも感じます。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

問題は解決したのに体調不良で不登校?
問題は解決したのに、登校できない
ギフテッドや発達障害のお子さんが起立性調節障害を併発しやすい理由
体力的にもついていけない