昨今、不登校 が過去最多と報道されていますが、最近は不登校になる 要因 が少し変わってきたような印象を受けています。

経験の浅い教員

これまでと大きく異なる点は、団塊の世代にあたる教員が退職され、経験の浅い若手の教員が担任を持つケースが以前よりも見受けられるようになりました。

そのため、子ども達が抱えている問題をあまりよく理解していない教員や、子ども達に気を配る余裕のない教員、うまくクラスをまとめることのできない教員が増えつつある印象を受けています。

年齢も若く、経験も浅いということで、親御さんとも意思の疎通が図りづらい場合もあります。

このような場合、子ども同士のトラブルが頻回に起きることもありますし、授業中の私語が気になり学校へ行けなくなる子、教員の浅はかな一言で学校へ行けなくなる子ども達も存在します。

なんとか対処して欲しいと伝えても、対処法がわからない先生方もいらっしゃいます。

教員不足

次に教員不足があげられます。特に私立校ではマンモス校もあり、生徒一人一人に目を配れない状況です。

「生徒がたくさんいるので、お子さんだけを見ているわけにはいきません」
「お子さんだけ、特別扱いはできません」

このように言われ、ボイスへご相談にいらっしゃる親御さんはたくさんいます。

そういう親御さんは、学校に何か特別な配慮を求めているわけではありませんし、もちろん特別扱いを求めているわけでもありません。

些細な支援(助け)を求め、学校へ相談されている親御さんがほとんどです。

些細な支援でさえ、反映していただけない。そういう現状が起きているように見えます。

もちろん、先生方のなかには「なんとかしよう」と一生懸命になってくださる先生方もいらっしゃいますが、そういった先生の意見はなかなか通らないこともあるようです。

やらないといけないことが多すぎる

皆さんはお子さんの教科書や問題集、プリントをご覧になったことはありますか?現代は昔よりも勉強しなければならない教科が増え、範囲も内容も昔よりも大幅に増えています。

それに反して、部活動やクラブ活動、習い事とお子さんが家庭学習に充てられる時間は昔よりも減っています。

学校行事も昔よりも増えていますので、お子さん方はのんびりする時間もありません。

また、スマホやタブレットの普及により、子ども同士の人間関係も複雑になりました。

こういったさまざまな精神的緊張状態が続くと、体調不良を引き起こし、学校へ行けなくなってしまうことがあります。

数日ゆっくりやすめば行けるだろうと親御さんが考えていても、そこから五月雨登校になり、完全な不登校になるケースも珍しくありません。

子ども達にとってボーとする時間は必要な時間なのですが、そのボーとする時間がない現代社会にも問題があるのかもしれません。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

最近の不登校の要因は?
経験の浅い教員
教員不足
やらないといけないことが多すぎる