ギフテッド や発達障害のお子さんが 中学受験 をする場合、気を付けなければならないことがあります。

偏差値だけで学校を選ばない

ギフテッドや発達障害のお子さんが中学受験をする場合、偏差値だけで学校を選ぶことは避けた方が良い手段です。

なぜなら、ギフテッドや発達障害のお子さんは繊細さゆえに天候や環境によって体調を崩しやすいという側面があるからです。

ですので、偏差値が高くても通学に時間のかかるような学校ですと、お子さんが体調を崩しやすくなるということもありますし、体調を崩した場合、お迎えが困難になるということもあります。

できるだけ、負担なく通学できる距離の学校を選ぶということも、6年間通学するうえでは大切なポイントになります。

環境は整っているか

ギフテッドや発達障害のお子さんのなかでも、特に多いのが嗅覚過敏や体温調節の苦手なお子さん達です。

ですので、校舎やお手洗いの匂いが苦ではないか、予め知っておいた方がよい事柄です。

学校見学や文化祭、模試など学校に出入りできる機会がある場合には、お子さんと一緒に実際に学校に行き、匂いが大丈夫か確認した方が良いです。

また、その時に机や椅子の高さも確認した方が良いと思います。繊細なお子さんの場合ですと、机や椅子の高さが合わないだけでも、集中できないということが起こります。

同時に空調も確認するようにしましょう。教室や講堂、体育館、道場などにエアコンが完備されているかということも、ギフテッドや発達障害のお子さんには重要なポイントになります。

昨今は特に暑いですので、暑さや寒さに弱いお子さんの場合は、環境面で学校に通えなくなるということがないように、環境もチェックしておきましょう。

特性に対応してくれるか柔軟さがあるか

どれだけ素晴らしい学校でも、ギフテッドや発達障害のお子さんの特性に理解がない学校ですと、通えなくなる可能性があります。

たとえば、

  • 授業を聞きながら板書がとれない
  • 視覚刺激が強すぎてタブレットの使用が難しい
  • 感覚過敏で制服の着用が困難

どのようなことでも起こりうるのがギフテッドや発達障害のお子さんですが、そうなってしまった時に、「決まりなので。」、「出来ないとお子さんが将来困りますよね。」と、言ってしまうような学校は特性に理解があるとは言い難いように思います。

それは確かに正論なのですが、ギフテッドや発達障害の子ども達は、将来ではなく「今」困っているという事実を理解してもらえないことはデメリットにしかなりかねません。

特に、「練習すれば、その内に慣れる。」などと勘違いされてしまった日には、改善どころか、学校へ通えなくなる可能性が増すばかりです。

ですので、どれだけ評判の良い学校でも、ギフテッドや発達障害のお子さんにとって良い学校とは限りませんので、特性に対しどれだけ一緒に考えて対応してくれる姿勢があるのか、という面は確認しておいた方が良い事柄です。

文字通り、死ぬほど勉強して入る学校ですので、入学後通えなくなってしまえば、これほど辛いことはありません。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッド・発達障害の中学受験~学校選びで気を付けること~
偏差値だけで学校を選ばない
環境は整っているか
特性に対応してくれるか柔軟さがあるか