年齢を重ねれば重ねるほど ギフテッド は周囲に馴染みにくくなるのかもしれません。

ギフテッドは周囲に合わせるのが上手

ギフテッドの方たちは小さいころから周りに合わせることが上手な方が多いようです。そのため、周囲から見ると人間関係をしっかりと築けているように見えてしまいます。

ですが、小学校高学年や中学生頃になると自我が芽生え始めますので、どこか自分が異質な存在に感じてしまったり、周りにも同じだけの理解力があると思い込み、周囲に対し疑問を持ち始めることもあります。

小学生の頃は先生方も気を配ってくれますが、中学生になると「思春期だから」と片付けてしまう先生もおり、「周囲に馴染めていない」という事実に気付いて頂けないこともしばしば起こります。

この頃になりますと、これまで以上に「周囲から浮かないように平均的でいよう」とギフテッドの方たちはしますので、なおさら適応しているように見えてしまうこともあります。

中学生の頃は、半分周囲に溶け込んで、半分は溶け込めないような状態なのかもしれません。

周りとは違う

高校生の頃になると、これまでよりも明確に自分と周囲との差に気が付き始める方が多いのではないでしょうか。

興味の対象(趣味)が全く合わないこともあるでしょうし、考え方や価値観が合わないということも起こり始め、周囲と上手くコミュニケーションが取れないということに気が付き始めます。

また、「自分」というものをしっかりと確立してくる年頃ですので、気が合う(馬が合う)友人ができない場合には孤立してしまうことや、一線を引いて人間関係を構築するということになります。

周囲から見れば、問題なく過ごしているように見えるかもしれませんが、ギフテッドの方たちは「自分のコミュニケーション能力に問題があるのではないか?」と悩み、場合によっては学校へ通えなくなってしまうこともあります。

なかには、「自分を異質」と考え、馴染めない 自分を恥ずかしく思い劣等感を抱いてしまう方もいらっしゃいます。

個性として考える

特に親御さんがお子さんがギフテッドだと気が付かず育ててしまった場合、お子さんは平均的集団のなかで過ごすことになりますので、自分の能力を持て余し、周りに馴染めないことも徐々に起こるようになります。

それでも、ひとりひとりの個性を認め合えるような集団(学校)でしたら、お互いに個性を認め合い、素晴らしい人間関係や友情が育まれるはずです。

ですが、残念ながら学校という場がそういう場でない場合は、一人でも自分という個性を認めてくれる友人を作ることが大切です。

それは集団に馴染むことよりも意義のあることなのではないでしょうか。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドは周囲に馴染めない?
ギフテッドは周囲に合わせるのが上手
周りとは違う
個性として考える