ギフテッドのお子さんのなかでも五月雨登校のお子さんや不登校のお子さんの場合、学校合わない のではないかと、心配される親御さんもいらっしゃいます。

私立高の場合は校風が合わないということもありますが、大抵の場合、人間関係や教師が合わないという場合が多いです。

先生が怒っている

先生が他の子を怒っている姿を目にし、先生に対し不信感をもつお子さんは少なくありません。

自分が怒られているわけではありませんが、それでも大人が怒っていることに対し恐怖心を抱きます。

「怒っている」は、「叱っている、たしなめている、注意をしている、アドバイスをしている」とは、まったく違った性質のものです。

「叱っている、注意をしている、アドバイスをしている」ここにあるものは事実だけです。

ですが、「怒っている」は、これは先生の感情になります。

ギフテッドの子どもにとっては「感情=事実」とはなりません。

ですので、怒るという感情的になる意図がわからないのです。

そして、人一倍敏感な子ども達ですので、「怖い」という恐怖心が残り、五月雨登校になってしまったり、学校にいけなくなってしまうことがあります。

教師に対する不信感

感情的に怒っている先生を目にしてしまえば、ギフテッドのお子さんはその先生に対し、不信感を抱きます。

些細な失敗があれば「感情的に怒られる」から、ミスができないと思い込んでしまう部分もあります。

ただでさえ、完璧主義なお子さんたちですので、そこに拍車がかかり、ミスをしたらいけないと自分自身を追い込んでしまうこともあります。

「なぜ、先生が怒るのかわからない」、そして「失敗したらダメなんだ」と自らハードルを上げ、学校へいけなくなってしまうこともあります。

教師の話が矛盾している

ギフテッドのお子さんはとても素直です。そして、論理的思考を持っています。

ですので、先生の話が矛盾していると、なぜその矛盾が生じているのか理解できません。

「前と今では言っていることが違う」と、先生に対して不信感を募らせます。

また、あまりにも矛盾したことや不可能なことを言えば、その先生に対し「苛立ち」や「腹立たしさ」「理不尽さ」を覚えます。

そういう先生に対し、ギフテッドのお子さんは、「あの先生は噓つきだ」、「あの先生は信用できないから近づかないでおこう」という判断を下すこともあります。

この理解のできない矛盾からも、「その先生のいる学校」は「行きたくない場所」になってしまうこともあります。

正義感や倫理観が強いギフテッドのお子さんならではの悩みなのかもしれません。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッド~学校が合わない?先生が嫌~
先生が怒っている
教師に対する不信感
教師の話が矛盾している