小さいときはキラキラしていたギフテッドのお子さんが何故か学校へ行けないということが起こります。

あんなに元気いっぱいに動き回っていたのに、「なぜ?」と思われますよね。

学校へ行けない

学校へ行けなくなる原因には「話が通じない」、「人に合わせることに疲れた」、「優等生を演じることに疲れた」、「先生の言っていることの意味がわからない」、「先生が理不尽だ」、「授業がひどくつまらない」、「教室が賑やかで辛い」、「人目が気になる」など原因はたくさんあります。

そういったものが蓄積し、「引き金(トリガー)」となる何かが起きた時、一気に体調を崩してしまうお子さんが多くいるように思います。

オーバーワーク

最近の子ども達は本当に忙しいです。学校のカリュキュラム内容も教科数も以前より増えましたので、その分家庭学習の時間が必要になります。

ですが、ギフテッドのお子さんの場合、好奇心があまりにも強いため趣味を多く持っていることや、習い事をいくつか掛け持ちしていることがあります。

一般的なお子さんでも習い事を掛け持ちしていることはありますが、ギフテッドのお子さんとの大きな違いは、ギフテッドはすべてに全力で手の抜き方がわからないという点です。

学校も(部活も)習い事も全力ですので、こなせてはいても、身体が追い付かなくなってしまうことや、精神的な余裕がなくなってしまうこと、情報を処理する時間がなくなってしまうことがあります。

そういうギリギリの状態のときに、環境が大きく変化する、学校関係や人間関係でストレスを抱えた状態になってしまうと、「些細な事」でも引き金となり「動けなくなってしまう」ことがあります。

ボーとする時間がない

ギフテッドのお子さん方はIQがとても高いです。IQが高いということは、それだけ得る情報量が多いということです。

授業や家庭学習で得る情報量も多いのですが、視覚や聴覚からの情報も非常に多く拾っているように感じます。

街中の人ごみや雑音ですら、ギフテッドのお子さん方は多くの情報を拾ってしまいます。

そのような状況のなか、現代の学校教育は過密であり、十分な睡眠時間も確保できませんし、ギフテッドのお子さん方が情報処理をするボーとする時間すらとれない場合がほとんどです。

中学生になると部活動や委員会などで帰りが遅くなりますので、さらに時間に追われることになり、全てを全力でこなしているギフテッドのお子さんの場合、身体の疲れも精神的な疲れもとれませんし、情報を処理する時間もありません。

このような状態ですと、どうしても疲れが一気にでてしまい、バランスを崩してしまうことがあります。

疲れが大きくなればなるほど、ギフテッドのお子さんは「こだわり」も強くなります。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

なぜギフテッドは学校へ行けないのか?
学校へ行けない
オーバーワーク
ボーとする時間がない