中学受験準備というと、お子さんのことばかり目がいきがちですが、予想している以上に親御さんも体力が必要となります。

ここでいう、体力とは精神力や経済力のことだけではなく、身体の力「体力」です。

それを感じるのは、お子さんが5年生、6年生という高学年になったときですので、入塾したばかりの頃にはわかりません。

朝型 or 夜型

普段の日常生活は、親御さんのご職業によって朝型のお家もあれば、夜型のお家もあります。

ですが、お子さんが6年生になると、平日は塾の帰りが遅くなりますので必然的に夜型になりそうなものなのですが、土日は塾が朝早く始まるため、朝型でもあり、夜型でもある生活を送らなければならなくなります。

ここに朝学習や塾の後の学習が入りますので、お子さんよりも早く起きて朝食の準備をし、お子さんが寝た後に家事を片付けなければならない親御さんは、睡眠時間がギリギリな状態になります。

また、お子さんの学年があがるにつれ、カリキュラムテストや模試の回数も増え、志望校対策も始まりますので送迎の回数も一段と増えます。

若ければ体力もありますので、1,2年こういう生活を送っても大丈夫かもしれませんが、お子さんの年齢があがるにつれ、親御さんの年齢もあがりますので体力的にもハードになります。

弱点の分析

次に時間がかかることは、お子さんの各科目の弱点を分析し、強化することです。

基礎知識の強化でしたらテストの点数を見るだけでわかるのですが、高学年で問われる力は応用力です。

ですので、基礎知識である点と点がしっかり頭に入っていたとしても、点と点を結ぶ線がなければ得点になりません。

この辺りは、機転の利く子とそうではない子の差がでやすい箇所でもあります。

では、お子さんがどういう問題で得点できていないかを知るためには、テストや模試を一題一題見ていくしかありません。

6年生になりますとテストの回数も多いので、テストの度に弱点を見つけ修正するという作業をやり続けていくことはなかなか大変な作業でもあります。

現代は共働きのお家も多いですので、仕事をし、家事をし、塾のお弁当を作り、送迎をし、さらに、弱点の分析、強化までしなければならないのですから、親御さんも時間と体力の勝負になります。

漢字表作り

お子さんも高学年になると、学校からの帰りが遅くなり、その上、塾からの帰りも遅くなりますので、家庭学習の時間が限られてきます。

そうなってきますと、全てをお子さん任せにしてしまうと、時間が足りず、必然的に学習が回らなくなってしまいます。

少しでも得点につなげたい場合は、国語や社会で間違えてしまった漢字を選別していかねばなりません。

特に社会科は現代の受験では漢字で書くことが求められますので、漢字の細部がごちゃごちゃしているような漢字もあります。

そのような漢字は、選別して、書けるようにしておかなければなりません。

お子さん自身がミスをした漢字、ミスをしやすい漢字をノートにまとめる時間はありませんし、細部の細かい漢字のミスがあった場合、お子さんの目で見てどこがどう違うのかまでわからないこともあります。

ですので、この辺りは大人のサポートが必要になる部分でもあります。

問題集の選定

お子さんの弱点を見つけ、強化するためには問題集を探す必要がでてきます。

もちろん、塾の教材だけで補える部分でしたら良いのですが、塾の教材だけでは演習量が足りない場合には、弱点を強化できるような問題集を探さなければなりません。

例えば、理科などでも計算問題が苦手なお子さんと、表やグラフが苦手なお子さん、そもそもの知識が不足しているお子さんでは、同じ理科でも選ぶ問題集が変わるということです。

お子さんの苦手な部分を見つけ、問題集を探し、選定する時間も必要な時間となります。

中学受験の準備

中学受験を考える上で、まずお子さんのことを気にかけるご家庭も多いと思いますが、中学受験を成功させるためには、高学年になると親御さんの協力が必要となる場合が多くあります。

ですので、親御さん自身の体力も加味しなければならない点なのではないでしょうか。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

中学受験の準備~親も時間と体力勝負~
朝型or夜型
弱点の分析
漢字表作り
問題集の選定
中学受験の準備