
同じように勉強していてもできる子とできない子がいるのはなぜでしょうか。この違いは元々の成長速度や勘の良さというものも影響しますが、「根拠なき自信があるかないか」ということにも影響します。
理解しているのにテストができない
そもそも学習量が足りない、知識量が足りない場合にはテストで得点することはできません。
ですが、家庭学習でも内容を理解し、テスト直しでも問題が解けるのに、なぜかテスト会場だと点数が取れない、というお子さんがいます。
このような場合には、親御さんは対策のしようがなく困ってしまいます。
それでは、何故このようなことが起きるのでしょうか。
できないという思い込み
もともとが苦手教科であった場合は、問題が解けるだけの力が充分についているにも関わらず、「できないという思い込み」が先行してしまい、簡単な問題であっても解答できない、ということがあります。
いったん、苦手意識がついてしまった教科は克服に時間がかかりますので、低学年のうちからあまりできないことを指摘し、苦手意識を芽生えさせないことが賢明です。
また、すでについてしまった苦手意識については、時間はかかりますが苦手意識を緩和させていくしかありません。
例えば、国語が苦手な場合でしたら、易しい基礎の読解問題で構いませんので、制限時間を設け、一日一題解き、答え合わせをする。
たった、それだけのことでも「あれ?思っていたより合っている。」という、気付きにつながり、苦手意識が薄れていくこともあります。
この時、記述問題はテクニックが必要になりますので、その部分でつまずきがないか確認すると良いでしょう。
テストでも点が取れたり、取れなかったりしますが、取れた時には褒め、取れなかった時には指摘せず、問題の解き直しに専念することが賢明です。
根拠なき自信
お子さんの場合、根拠なき自信がある子の方が「できる」という現象が起きることがあります。
特に応用問題などでは、機転が利くという能力も必要になりますので、ひらめき力も大切です。
この時、「根拠なき自信」のあるお子さんは、物事を多角面から考える心の余裕があります。
ですが、同じだけの能力がありながらも「自身のない」お子さんは、物事を多角面から考える心の余裕がなく、パニックになってしまうことがあります。
「見たことのない問題だからわからない」と、機転が利かなくなってしまうのです。
これは、とてももったいないことです。
機転が利く、機転が利かないはそもそものお子さんの持つ能力による部分もありますが、それ以上に気持ちの問題(自信の有無に関わる)という点も大きく関係します。
ですので、お子さんが「根拠なき自信」を持っていたとしても、それを否定せず、学習を継続することも大切なポイントです。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
勉強のできる子と出来ない子の違い~テスト編~
理解しているのにテストができない
できないという思い込み
根拠なき自信