昨今、過干渉、過保護、放置、否定をする親のことを毒親と呼ぶようです。

育児放棄や暴力は問題行動ですが、過保護や過干渉については誰もが気づかぬうちに毒親になってしまいそうな事柄です。

それでは、毒親と呼ばれないようにするには、どうしたらよいのでしょうか。

過保護や過干渉

昨今、親を取り巻く環境は複雑化しています。

子供がちいさい頃から、他者に迷惑をかけないように気を使って育てなければいけませんし、子供から目を離せば放置子と呼ばれてしまうこともありますので、常に気を配っていなければなりません。

また、子供がお友達の家にお遊びに行くといっても、おやつを持たせるなど、相手の親御さんに気を使わなければいけません。

繊細で生真面目な親御さんほど、神経を使い過ぎてしまい、疲れてしまう時代です。

こうして子育てをしていると、どうしても過保護な親や過干渉な親になりがちのようにも思います。

子供が外で小さな粗相をすれば、すぐにお家に電話がくるような時代です。嫌でも過干渉にならざるを得ないのかもしれません。

そして、とても残念なことに、この状態が続いてしまうと、毒親と呼ばれてしまうことがあります。

それでは、毒親と呼ばれないためにはどうしたらよいのでしょうか。

見守りという姿勢

まず、小学校高学年、もしくは中学生あたりから見守りの育児に変えていくことをおススメします。

お子さんの発達速度はそれぞれ異なりますので、お子さんの様子をみて、ひとりでできそうだな、と思う年齢に達してからで良いと思います。

例えば、宿題を言われなくてもひとりで始める、朝起こされなくても自分で起きる、言われなくても時間になったら学校に行く、忘れ物がないか自分で確認する。

こういう簡単なことでも良いので、何か一つできそうなことから始めてみるとよいでしょう。

親御さんとしては心配で声をかけたくなると思いますが、そこはぐっとこらえて見守るという姿勢をみせることが大切です。

このように、些細な事から少しずつ親子共々、自立していく、ということが大切なのではないでしょうか。

一人での行動

小学校高学年、中学生になってきますと、お友達同士やひとりで行動することも増えてきます。

そうすると自転車のカギを失くして帰れなくなってしまったり、バス停で降り忘れ迷子になってしまったり、知らない人に追いかけられたりと、トラブルにあうこともあります。

特に、キッズ携帯やスマホをお持ちでないお子さんは、困った時の対処法をご家族のなかで話し合っておくと良いでしょう。

また、危険な目にあいそうなときには、子供110番のお家やお店もありますから、日々の生活のなかでそういった場所を確認しておくことも大切な事柄なのではないでしょうか。

こういう世の中ですので、親御さんとしては心配も大きいでしょうが、しっかりと安全対策をとったうえで、お子さんが家から外へと少しずつ行動の範囲を広げていくことを見守っていくことも大切です。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

毒親にならないために気を付ける事
過保護や過干渉
見守りという姿勢
一人での行動