今年もいよいよ 中学受験 が始まります。この時期、偏差値 が上がって欲しいと思うのに、なかなか「偏差値が 上がらない 」とご心配される親御さんも多くいます。

こんなに勉強しているのに、どうして偏差値が上がらないの?

12月になり、一生懸命勉強をしている我が子の姿を見ると、「こんなに頑張っているのだから、次の模試では偏差値があがって欲しい。」と思われる親御さんはたくさんいます。

ですが、12月の段階で偏差値が上がるということは稀です。

なぜなら、他の子も頑張っているからです。

全体的に得点できるようになるので、点数が上がっても偏差値が上がらないという現象が起きます。

以前でしたら、得点があがればだいたいの場合、偏差値も上がったでしょうが、11月頃からは得点が上がっても、周りの子も同じように得点が上がっていますので、偏差値が上がらなくなります。

偏差値が横ばいなら問題ない

全体的に仕上がってくる11月以降は、周りも頑張って勉強しているので偏差値が上がることは稀ですが、もし偏差値が横ばいなのでしたらそれほど心配する必要はありません。

また、例え偏差値が下がってしまったとしても、それほど気にする必要はありません。この時期は、合格に向け、ひとりひとりが違った勉強をする時期です。

ですので、模試のような相対的な力を問うテストで得点できないということはありうることです。

なぜ、偏差値が下がったの?

偏差値が下がった原因として考えられることは、9月以降過去問を始めたご家庭が多いことがあげられます。

過去問は志望校対策にあたりますので、相対的な勉強というよりはその学校に合格するための力を付ける勉強になります。

ですので、「過去問→弱点強化」という勉強スタイルになるのですが、この勉強方法ですと模試のような全体的に満遍なく勉強をしなければならいテストでは偏差値が伸びないということが起こります。

ですが、受験の目的は「合格」ですので、模試のために満遍なく勉強するよりも、志望校の「過去問」を見て、対策を立て、出題されやすい分野に苦手があれば、その部分を強化するという作業が優先して行われるべき作業です。

模試の成績が下がったのであれば、「苦手分野を発見できて良かった。」くらいの気持ちで十分な復習を行いましょう。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

中学受験間近なのに偏差値が上がらない6年生
こんなに勉強しているのに、どうして偏差値が上がらないの?
偏差値が横ばいなら問題ない
なぜ、偏差値が下がったの?