
ギフテッド のお子さんやギフテッド 2E のお子さんの 中学受験 は非常に困難を極めます。
これは、ギフテッドや発達障害のお子さんを持つ、親御さんにしかわからない悩みであり、塾に相談しても「やる気がない」「気難しい」「頑固」で片付けられてしまうことがほとんどではないでしょうか。
興味のないことはやらない
まず、発達障害やギフテッドのお子さんは興味のないことはやりません。
何回かはやっても、覚えてしまいますと飽きてしまい、飽きてしまったことには関心を示さず、やろうとしません。
精度を求められる中学受験では、それでは通用しないのですが、そのこと自体はお子さん方も理解はしているのですが、身体や頭が拒否反応を示します。
親御さん自身も、わかっていることで「失点」することを「もったいなく」思い、ついつい小言を言ってしまいます。
この段階で、受験が「自分の受験」から「親にやらされている受験」という風に認識が変わっていきます。
こうなると、もうテコでもやらなくなります。
マイペース過ぎる
発達障害やギフテッドのお子さんは、とにかくマイペースです。一瞬で学習が終わる日もあれば、10分で終わることに何時間もかける日もあります。
「これくらいの量はこれくらいの時間で終わるだろう」という予測が全く立ちません。
1日あたりの学習量を決めても、まったく手を付けない日もあれば、必要以上に学習が進む日もあります。
毎日の分量を決め、計画通り進めていくということが非常に難しく、また無理強いすることもできません。
親御さんとしては「やったりやらなかったり」の学習ですと不安でいっぱいになりますし、どうにかしなければならないという気持ちが強く芽生えると思います。
ですが、ここで親御さんがそういう気持ちになってしまいますと、その親御さんの不安が伝染し、勉強自体に強い抵抗を示すようになります。
親御さんに求められるのはメンタルの強さ
ギフテッドや発達障害のお子さんの中学受験は親御さんのメンタル勝負です。
不安になる気持ちや焦る気持ち、そういうものをすべて堪え、「なるようになるさ」くらいのメンタルでいないと、気持ちも持ちませんし、お子さんの受験に良い影響を与えることもありません。
特に発達障害やギフテッドのお子さんは、定型発達のお子さんよりも繊細です。
あまり表情に出しませんので気が付かないかもしれませんが、表情と感情が一致しない側面がありますので、「やる気がない」ように見えても、「一生懸命」やっていますし、プレッシャーに押しつぶされそうになっていることもあります。
親御さんや塾の先生の言葉に傷ついていることもありますし、「そんなんじゃ、受からないよ。」と言った一言で、「あー、受からないんだー。」と思い込むこともあります。
ですので、ギフテッドや発達障害のお子さんの中学受験は、周りの大人のメンタルの強さが求められます。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
ギフテッド2Eの中学受験は親御さんのメンタル次第
興味のないことはやらない
マイペース過ぎる
親御さんに求められるのはメンタルの強さ