気が付いたらお子さんが「 学校 の授業に ついて行けない 」状態になっているご家庭もあります。
最近は核家族や共働きのご家庭も多いので、お子さんの日々の学習まで手が回らない、というのが本音ではないでしょうか。
ですが、学校の授業について行けないという状態を放置してしまいますと、お子さんにとって授業が苦痛になってしまうこともあります。
なぜ、学校の授業についていけないのか?
現在の学校の授業は英語やプログラミングなど履修科目が増え、国語や算数の基礎に時間がかけられず、基礎的な土台が築けないまま、広範囲なカリュキュラムをこなさなければならない、というのが公立校の現状です。
また、どの教科も昔よりも範囲が広がり、内容も深くなっています。
算数や国語については、家庭学習で復習に力をいれない限りは土台が作れないままになってしまいます。
また、社会は地理、歴史、政治、理科は生物、化学、地学、物理が範囲になりますので、多少は親御さんの説明がないと、すぐにわからなくなってしまいます。
塾に通っていない子にとっては、そもそも内容が膨大な量になりますので、学校の授業について行けなくなることは、何も不思議な事ではありません。
決して、お子さんがサボっているわけでも、学習量が足りないわけでもありませんので、お子さんを叱る必要はありません。
ですが、わからなくなってしまったのでしたら、遡って親御さんが一緒に復習してあげる必要はあります。
実際に教科書を一緒にすすめてみると、今の子供達の大変さというものがわかると思います。
どこまで遡ってやる必要があるの?
算数であれば、基礎的な足し算、引き算、掛け算、割り算、分数、少数、そして四則混合などの計算ができるかということをまず確認してください。
基礎的な計算ができているようであれば、薄い問題集などで各単元の復習をし、穴のある単元を見つけるようにしましょう。
できれば、単位換算も身に付けておくと、後に困ることがないかもしれません。
国語であれば、漢字は押さえておきたいところです。また、接続詞も読解問題を解くうえで大切なポイントとなりますので、押さえておくと便利です。
歴史や地理はイメージが湧きづらいものですので、成り立ちや流れなどを含め暗記すると良いでしょう。
政治の部分は、まだ小学生には難しいので、親御さんが少しかみ砕いて教科書を読んであげるとわかりやすいかもしれません。
理科は暗記分野に関しては暗記をすればよいのですが、化学や地学、物理の計算分野に関しては理屈がわかっていないと解けない問題ですので、その理屈がわかっているか確認する必要があります。
親御さんができること
小学生では学習の習慣がないというのが一般的です。ですので、ひとりで長時間の勉強をすることはできません。
そういう場合は、親御さんが教科書を読み、わかりやすく解説し、それからドリルや問題集に取り組むようにすると良いです。
また、子供ですので3日経てば忘れます。ですので、こまめに復習することも大切です。
一回、学習しただけで全てを理解し、忘れないという子供はめったにいません。
昨日学習したことを覚えていない、1週間前に学習したことを覚えていない、それは当然のことです。
人間は忘れる生き物です。
塾に通っている子供達がいとも簡単に覚えてしまうように見えるかもしれませんが、それは彼らが何回も何十回も同じ単元を何年もかけ復習し、反復練習をくり返しているからです。
例えば、塾に通っている子は小学校6年生になっても小学校4年生や5年生の問題を解き直しますし、忘れた単元については教科書も読み直します。
こまめな努力で積み残しを消化し、理解をすすめていきます。
ですので、お子さんが学習した単元を覚えていないということは、当たり前のことですし、その時はわからなくても、一年後学年が上がってからわかるようになることもあります。
小学校や中学校の間は個々の発達にまだ差がありますので、理解度に差がつくことは仕方のないことです。
ですので、学年にこだわらず、こまめに復習をしておくことが、穴を埋めていくことにつながります。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
学校の授業について行けないときの対処法~小学生~
なぜ、学校の授業についていけないのか?
どこまで遡ってやる必要があるの?
親御さんができること