不登校 のお子さんにどのように接したら良いのかわからない親御さんもいらっしゃいます。突然の出来事ですので、どうして良いかわからなくなることは自然な反応だと思います。

日本の子ども達は忙しすぎる

日本の子ども達は小さい頃から習い事の数も多く、小学校になれば学童や習い事、塾で帰りも遅く、ゆっくり休める時間があまりありません。

土日も習い事の発表会や試合があったり、塾であればテストがあり、土日祝日ですらゆっくりやすめませんし、夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇でも季節講習があったり、キャンプやスキーといった習い事の合宿や遠足があります。

これでは、平日も土日もゆっくりと休むことができません。

特に中学生になると部活動が始まり、帰りが19時半ごろになることもありますし、塾にいっているお子さんの場合には帰宅時間が23時になることも珍しくありません。

子ども達は心身ともに疲弊しています。

集団行動は疲れる

ただでさえ、タイトなスケジュールでしっかり休みを取ることができていない現代のお子さんにとって、集団行動が求められる学校と言う場は楽しい反面、気疲れする場でもあります。

大人であっても、長時間の集団行動は疲れるものです。お子さん方は、それを朝から夜までやっているわけですので精神的に疲弊してもおかしはありません。

朝から夜まで、周りの空気を読み、自分の発言に気を使い、周りにあわせて過ごしているわけです。

「ありのままの自分」でいられる時間がほとんどないのです。

これでは、心身ともに疲弊し、学校に行くと疲れると身体が拒絶してしまうのも無理がないように思います。

行けば楽しい、でも身体が言うことを効かないという状態なのかもしれません。

ありのままのお子さんを認める

現代のお子さんは、毎日忙しいスケジュールをこなし、自分のための時間や、ボーと過ごす時間、また好きなことに没頭するという時間もあまりありません。

ですので、心や身体の疲れがピークに達したとき、「今日は、学校をやすみたい」と言うことがあります。

一日だけのつもりが、数日たち、一週間経ち、親御さんの方が驚いていまい、焦ってしまうことがあります。

ですが、ここで「学校へは行くものだ」という親御さんの価値観をお子さんに押し付けすぎてしまうと、「お母さんは、わかってくれない」と、お子さんは感じてしまいます。

学校へ通っていたお子さんも、学校へ通えなくなったお子さんも同じお子さんです。

ありのままのお子さんを認め、信じて見守ってあげてください。

お子さん自身も、「なぜ」通学できないのか、という明確な理由はわからないことも多いものです。

また、原因がわかってもその問題に対処すれば通えるようになるのかというと、それはまた違う話にもなります。

ですので、まずはありのままのお子さんを認め、普段通り接してあげてください。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

不登校の子にどう接したらいい?
日本の子ども達は忙しすぎる
集団行動は疲れる
ありのままのお子さんを認める