子育て をしていると、「子育てが しんどい のは小学校に入るまでだから。」と言われることがあると思います。

確かに物理的なしんどさは年齢があがるごとに解消されてく面もありますが、精神的しんどさは年齢があがるごとに増していくのではないでしょうか。

時代の違い

現代と昔では育児に対しての考え方が全く違います。

昔は、子供は騒ぐのは当たり前という認識でしたし、学校帰りにお友達のお家に遊びに行くことも一般的なことでした。

現代では、突然お友達のお家に遊びにいけば非常識(放置子)と言われてしまいますし、学校で騒いだり、お友達と揉めたりすれば、すぐに学校からお家に電話がきます。

現代の子育ては、昔と比べて「こうあるべき」というルールが多く、親も過敏にならざるを得ないのかもしれません。

また、昔はなかったスマホやタブレットなども普及しており、犯罪に巻き込まれることや、ゲーム課金などのトラブルも増加傾向にあります。

ですので、一般的によく言われる「子育てが大変なのは、小学校に入るまでだから。」と言う言葉は、現代では通用しません。

混乱する家族関係

現代は、家族のなかで統制が取れていないような状態です。

現代の子供達は学校やインターネットでそれぞれに情報を収集します。

ですので、昔のように「親が言ったことが絶対」という感覚ではないのです。

また、平等という概念も強く持っていますし、親が叱れば「虐待だ!」という、口達者な子もいます。

昔のように親がこわい存在ではなくなり、良き子供の理解者というスタンスに変わっているようです。

もちろん、親が子供の良き理解者であり、子供の話しをしっかり聞き、子供をひとりの人間として平等に扱うことは素晴らしいことだと思います。

ですが、同時に社会のルールや秩序のわからない子供たちに無条件に平等を与えてしまえば、家庭のなかが混乱するという状況に陥ることは起こり得ることなのではないでしょうか。

守るべき秩序

日本の家父長制度は何かと批判されがちですが、地位付けをはっきりさせるという面では有効な制度です。

一番上に父母、次いで長子、中間子、末子という順に地位付けをはっきりさせておけば、年齢の上の者に従う、自分の立場をわきまえるという行動が身につきます。

子育てをする上で、上記のような秩序が保たれていないと、「子供が言うことを聞かない」という状態になりやすく、親の方が育児ノイローゼになってしまうこともあります。

「ありがとう」という言葉がけ

褒めても叱っても、子供が言う事を聞かないときには、「ありがとう」という言葉を使うようにすると良いかもしれません。

「動かずに座っていてくれて、ありがとう。」
「お手伝いをしてくれて、ありがとう。とても、助かったよ。」
「宿題を終わらせておいてくれて、ありがとう。おかげで、少し休めるよ。」

「ありがとう」という言葉は、子供自身に自分も家族の一員であり、役に立っているという実感を与える言葉でもあります。

また、「ありがとう。」と、言われると、お子さん自身もやはり嬉しいのではないでしょうか。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

子育てがしんどい時に試してほしいこと
時代の違い
混乱する家族関係
「ありがとう」という言葉がけ