昨今、中学受験が難化していることや、共働きのご家庭が増えたことから 私立小学校 の受験を考えるご家庭が増加している傾向がみられます。

では、私立小学校へ進学する場合の 注意点 とはどのようなことが挙げられるのでしょうか。

通学距離

まず、一点注意しなければならないこととしては、ご自宅から学校までの通学距離があげられます。

私立小学校へ通う場合、学区内に校舎があるのでしたら徒歩で通学できると思いますが、学校が離れている場合には公共交通機関や、車での送迎が主となります。

公共交通機関や車での送迎時間が過度にかかり過ぎる場合には、まだ小さいお子さんの体力では疲れ過ぎてしまうこともあります。

さらに、まだ小学生ですと警報がでた場合や、大雨などの台風の時にもお迎えが必要な場合もありますし、学校付近で不審者が現れた場合にもお迎えが必要になることもあります。

近所の学校でしたら、すぐにお迎えに行けると思いますが、送迎に時間かかる学校ですと、すぐにお迎えに行けず、不安になることもあるかもしれません。

特に雪の日や地震の際などは電車が止まりやすいですし、ご利用になる路線によっては事故が多く、遅延が頻繁に起きるケースも考えられます。

そのような際には臨機応変な対応が求められますので、電車やバスが遅れた場合にはどうするのか、予めご家庭で決めておくことも必要です。

中学受験が大変だから小学校受験にしたいのに・・・

小学校受験を考えるご家庭のなかには、中学受験が大変だからという理由のご家庭もあります。

中学受験を避けるために小学校受験をしますと、私立小学校の授業ペースについていけなくなることもありますし、宿題の量の多さに驚くこともあります。

私立小学校の授業進度は早いですので、安易に中学受験を避けるためだけに私立小学校へ入学しますと、想像に反して大変な思いをすることになります。

また、逆に小学校まではのんびりと過ごす私立小学校でも、中学校からは難化することもあります。

そのような場合は、中学受験を突破して入学してきた外部生との間に学力差ができてしまい、自己肯定感が下がってしまうこともあります。

私立小学校へ入学したものの校風が合わない

私立小学校には校風(スクールカラー)というものや、教育理念というものがあります。

例えば、カトリック系、プロテスタント系、仏教系というだけでも、学校の雰囲気も教わることも違います。

また、学校によっては「活発な子供」を求めている学校もありますし、「落ち着いて子」を求めている学校もあります。

その他には、「勉強に力をいれている学校」、「運動に力を入れている学校」、「芸術に力を入れている学校」、さまざまな学校があります。

ですので、お子さんの気質や性格と学校のスクールカラーが合わない場合は、せっかく入学しても楽しく学校へ通えなくなってしまうこともあります。

ですので、私立小学校の受験を考えている場合には、必ず学校説明会に参加をし、ご家庭の教育方針と、お子さんの性格が学校のスクールカラーに合っているのか確かめてください。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

私立小学校へ進学する場合の注意点
通学距離
中学受験が大変だから小学校受験にしたいのに・・・
私立小学校へ入学したものの校風が合わない