日本には自閉症スぺクトラム障害というものはありますが、ギフテッド 2e という診断名はありません。

ですので、ギフテッド2eがアスペルガー症候群やADHD、またはADHDとアスペルガー症候群の混合とみられることは一般的なことのようにも思います。

診断名は重要ではありませんが、アスペルガー症候群やADHDだと思い接していると特性があまりに違い、どう接してよいかわからなくなってしまうこともあります。

ギフテッド2eはアスペルガーとADHDの混合タイプに似ている?

ギフテッド2eはアスペルガー症候群とADHDの混合タイプのように一見して見えることが多いように思います。

得手不得手の凸凹が大きい点やこだわりの強さ、そして好奇が心旺盛でいろいろなモノに興味があり、それゆえに多動に見えてしまう点などが理由なのかもしれません。

ですが、ADHDのような興味の移り変わりの激しさがなく、多岐にわたり持続して興味をもつことや、一旦は頭に保留してもそれに関連する何かがわかったときに点と点が線に繋がったように何かを調べ出す行動をとることがあります。

また、得手不得手があるのはアスペルガー症候群もADHDも同じですが、ギフテッド2eの場合には凹の部分に関心を持たず、時には学習自体を放棄してテコでもやらないという行動を示しますので、家族としては参ってしまうこともあるのではないでしょうか。

ギフテッド2eは感情の起伏が激しい

アスペルガー症候群やADHDは「こだわり」が強く、納得できないと癇癪を起すことや動けなくなることがあります。

ギフテッド2eの場合も、「こだわり」はもちろんありますし、論理的に納得できないと気がすまないという点はもちろんあるのですが、そこに加え喜怒哀楽の感じ方が人よりも激しいという点があげられます。

嬉しいことは人の何倍も嬉しさを感じるように、落ち込むととことん落ち込み、怒るとなかなか機嫌が直らなかったりと、気難しさを感じることもあります。

ですが、お家の外では喜怒哀楽やイヤなことでも我慢しすぎてしまい、周りから見て「適応」しているように見えてしまうこともあるので、なかなか周囲に理解してもらえません。

「外での穏やかさ」と「お家での激しさ」とのギャップにギフテッド2eのご家族は困惑してしまうこともあります。

ギフテッド2eの育てにくさは理解されない

ギフテッドのお子さんは知能指数がとても高く位置していますので、周りに順応しているように振る舞うお子さんも多くいます。

ですので、感覚過敏があっても外では我慢してしまいますし、納得できないことがあっても我慢してしまいます。

持っている能力にも制限をかけ、目立たないように一般のお子さんと同程度の能力しか発揮しないこともよくあります。

ギフテッド2eの本人自身も生きづらいですし、ご家族も「家での激しさ」を理解してもらえず苦しむことになります。

もし、アスペルガー症候群やADHDと診断されていても、特性が当てはまらない場合や、対応方法がうまくいかない場合には、ギフテッド2eについても調べてみてはいかがでしょうか。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッド2eはアスペルガーと診断されやすい
ギフテッド2eはアスペルガーとADHDの混合タイプに似ている?
ギフテッド2eは感情の起伏が激しい
ギフテッド2eの育てにくさは理解されない