
のんびりと過ごす子供に対比して常に時間に追われているママは、ついつい「ごはんは?歯磨きは?宿題は?時間割は?」と、口うるさく言ってしまいがちです。
いわなければ全く終わる気配もないのですが、言えば言ったで子供の機嫌も悪くなり、ママ自身もガミガミ言わないといけないことに嫌気がさしてしまいます。
それでは、口うるさくなってしまうママが変わるためにはどうすればよいのでしょうか。
どうして子供はのんびりなのか?
まず、どうして子供はのんびりしているのだろう?と、疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
一つの理由は、子供には時間的概念というものが薄いからです。
時間というもの自体、あまりわかっていないのですが、10分がどれくらいの長さなのか、30分がどれくらいの長さなのか、1時間がどれくらいの長さなのか、ということはよくわかっていません。
ですので、時間はあくまで時刻を知るためのものでしかありません。
すると、朝時間がなくてもご飯も食べずに着替えもせずにボーとしているということが起きます。
こういう時、つい口うるさく注意したくなってしまうものです。
小さい頃は、確かに声掛けをしないとわからないので仕方がないのですが、小学校高学年や中学校になってもこの状態が続くと、親としてもこれ以上注意していていいものだろうか?と心配にもなります。
子供がのんびりしているもう一つの理由は、子供が空想の世界に入りボーとしているためです。
子供にとって空想するということは必要なことですので、時間がある時にはそっとしておきたいものですが、保育園でも学校でも登校の時間は決まっています。
やはり、親は遅刻をさせまいと口うるさく注意してしまうものです。
口うるさく言わないためにはどうしたら良いのでしょうか。
一般的に用いられる方法
- タイマーをセットする
- やることリストを見えるところに書いておく
- ご褒美シールを貼る
- こまめな声掛け
などが、挙げられます。
これらの工夫でどうにかできればいいのですが、実際は工夫をしてもうまくいかないことも多いかと思います。
では、いったいどうすればよいのでしょうか。
小学校高学年以降は、おもいきって失敗させることも一つの手です。

失敗から学ばせる
子供が失敗しても許されるのは小学校の間くらいです。
中学校でも1年生のうちは失敗しても大丈夫かもしれませんが、中学校3年生は内申書というものが進学に関係してきますので、あまり失敗させたくないところではあります。
小学校6年生も進路先によっては学校調査書が必要となる場合もありますので、希望の進学先によっては遅刻や宿題の未提出という部分は少し気を配った方が良いかもしれません。
ですので、小学校5年生辺りから、1,2回の声掛けくらいでそれ以上は口うるさくせかす必要はないのかもしれません。
遅刻もするでしょうし、宿題もやっていないかもしれません。忘れ物ばかりかもしれません。
失敗ばかりですが、子供は次第に学習していきます。
社会人になって失敗するくらいなら、いっそ子供の頃に失敗させておくいた方が被害が少なくすみます。
かといって、小学校低学年や中学年から自主性に任せるということは子供の脳機能的に難しいことですので、親の声がけが必要になります。
ですので、自主性に任せても大丈夫そうな年齢に到達した時期を見据えて、少しずつ「親は見守る」という姿勢に切り替えていく必要があります。
一時的に通知表の評価も下がるでしょうし、担任の先生が心配して電話をかけてくることもあるかもしれませんが、その時には素直にご家庭の状況を説明し、先生にアドバイスをいただくというカタチをとると、もっと良い方法が見つかるかもしれません。
学年が上がるにつれ、ママは心配のあまり口うるさく言ってしまうものですが、「口うるさく言うという行動から、見守るという姿勢」に変えることで、ママも子供も変わることができるのではないでしょうか。
そのためには、「言いたくても言わない」という行動に変えることが大切です。
ただ、学びに関しては、「わからないところを教えて」と頼まれたら、見てあげることは必要ですので見守りではなく、そこは見てあげるようにしてください。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
口うるさくなってしまうママが変わる方法
どうして子供はのんびりなのか?
口うるさく言わないためにはどうしたら良いのでしょうか。
失敗から学ばせる