気が付けば怒ってばかりの子育て。こんなはずじゃなかったのに・・・。理想とする子育てとかけ離れている・・・。あんなに怒る必要があったのかな・・・。そういう後悔を抱くご両親は非常に多く存在します。怒ってばかりの子育てを変えるにはどうしたらよいのでしょうか。

あなただけじゃない!怒ってばかりの子育て

子供が小さい頃は、親はまだ時間的余裕もあり、あまり怒ることは少ないかもしれません。ですが、子供があちこち動き回るようになり、言葉を流ちょうに使いこなすようになると怒る回数も次第に増えていきます。

1回、2回、注意したところで聞く耳を持たないのが子供。同じことを毎日繰り返し注意し、子供の「なんで?どうして?」に毎日答え、「何回、同じことを言えばいいの!!」と、つい怒ってしまうこともあるかと思います。

中には、「別にいいよ!」、「もう、いい!!」なんて逆切れをされた日には、心の底から心配にもなりますし、「そういう態度はよくないよ!」と、怒ってしまうこともあるかと思います。

ご両親が子供の勉強をみている場合にはなおさら親子バトルを繰り広げることも珍しくありません。

では、子供が小さい時には気が長かったのに、子供が成長するにつれ、気が短くなるのはなぜなのでしょうか。

怒ってばかりの子育てになってしまう原因

まず、子供が大きくなるにつれ、口も達者になりますし、自己も芽生えます。そして、行動範囲も広くなります。

ですので、家でもわけのわからないことをやっている子供ですが、外にでるとさらにわけのわからないことをやっていることがちょくちょくあります。

親としては、失敗を繰り返しても成長して欲しいと思うものですが、社会はそうではありません。

大したことでなくても、うわさ話になってしまったり、学校にクレームがいき、学校から連絡を受けることもあります。

社会全体に関しされている中での子育てになっていますので、親は気が抜けません。

さらに、子育てと家事と仕事の両立など、1日が24時間では足りないような生活を親は送っていますので、寝不足や疲労などが溜まっており、心に余裕がないような状態で子育てをしている場合がほとんどです。

特に寝不足というのは、人を短気(怒りやすい性格)にしてしまいます。

ですので、子育て中にご両親が怒りやすくなってしまう理由は、寝不足、過度な疲れ、そして社会からの監視による緊張といったものから引き起こされている可能性が考えられます。

そのうえ、親同士のマウンティングなどがあれば、一瞬たりとも気が抜けない状態になってしまいます。

こういったギリギリの精神状態での子育てでは、どうしても怒ってばかりの子育てになってしまうのではないでしょうか。

それはそれ、これはこれ、と離して考えることができればいいのですが、人間の心はそう単純にできていないものです。

心が極度な疲労状態ですと、どうしてもそれが子育てに影響してしまうものです。

では、どうしたら怒ってばかりの子育てを変えることができるのでしょうか。

怒ってばかりの子育てを変える方法

まずは、叱る時にはなるべく短く叱ることが重要です。子供の集中力は短いので、長時間叱ると飽きてしまいます。

そして、長時間叱れられたことを不快に思い、次からは嘘をつくようになることもあります。

叱るときは「短く早く」がポイントです。

次に、怒りが爆発しそうになってしまった時には、まずは数回深呼吸し、怒った場合のその後と、怒らなかった場合のその後をイメージしてみてください。

おそらく、怒ってしまった場合には親子バトルが勃発し、夕食もお風呂も遅くなり、就寝時間が遅くなることが予想されます。

では、怒らなかった場合はどうでしょう。おそらく、それなりに宿題をすませ、夕食とお風呂も時間通りに終わり、夜も決まった就寝時刻に眠ってくれる可能性が残ります。

もし、親子バトルを勃発させたくない場合には、深呼吸をし10秒待ってください。人間の怒りというものは長くは続かないものです。10秒も経たないうちに爆発しそうな怒りはおさまります。

もし、怒りたくないのに怒りが爆発してしまった場合には、気が付いた時点で言葉を止めてください。万が一、最後まで言葉を発してしまった場合には「言い過ぎた。ごめんね。」と、謝れば大丈夫です。

親御さんが素直に謝るお家のお子さんは、お子さん自身も素直に謝るお子さんへと成長していきます。

失敗しても、なかなか怒らない方法がうまくいかなくても、「ごめんね」、「ありがとう」という言葉を親御さん自身が頻繁に使うようにすれば、親御さんの気持ちもお子さんの気持ちも和むものです。

子供たちは上手く1日を過ごせる日もあれば、どうしてこうなった?という過ごし方をしている日もあります。なかなか、毎日を同じリズムで過ごすということができません。

ですが、「叱るときは短く」、「褒めるときは長く」ということを繰り返すことにより、少しずつ親が怒らなくても良い行動が増えていきます。

また、親御さんに関しては、家事や育児、仕事に追われ食事をとる時間すらないこともありますが、なるべく食事をとり、少しでも睡眠時間を確保する必要があります。

1日が24時間ですので、なかなか食事や睡眠時間を確保するということは難しいことですが、空腹や寝不足は人を短気にしてしまいますので、少しでも食べて、1分でも長く眠るように努めてください。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

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