
ギフテッド でも 成績が悪い ことはよくあります。
一般的にギフテッドであれば、たいして勉強しなくても成績が良いと誤解されることや、何もしなくても才能が開花され成績が良いと誤解されることがよくあります。
ギフテッドなのに成績が悪いのはどうして?
ギフテッドの子どもは習得が早いことは確かです。ですが、何も教えず、たいして勉強しなければ習得することはできません。
例えば、学校の授業が退屈で集中できない場合や、家庭学習をあまり行っていないケースではたとえギフテッドであっても成績があがることはありません。
そもそも理解していないことを解答することは、たとえギフテッドであっても不可能なのです。
学校の授業が退屈という場合は、指導者の力量という部分でもありますし、そもそも視覚優位の子が、聴覚優位の授業を受けた場合、文章が頭のなかで整理できず、理解しきれないということになります。
逆に聴覚優位な子が視覚優位な授業を受けた場合も理解しづらいということが起きます。
ですので、ギフテッドであっても興味深い授業を受け、さらに本人が視覚優位なのか聴覚優位なのかを知り、その特性に合わせた授業を受けない限り、理解をすることは難しいということができます。
ギフテッドの賢さとテストの得点力は違う
ギフテッドなのだからテストの点も良いはずだと考えるかたもいらっしゃいますが、実際はギフテッドの賢さとは創造性であり、テストのテクニカルな技術力とは異なるものです。
テストの点数が良くとれるお子さんは、高得点をとるためのテクニックをよく知っているお子さんです。もちろん反復練習も得意とします。
ですが、ギフテッドのお子さんは探求することを得意としますが、高得点をとるためのテクニックにはあまり興味がありません。
もちろん、わかっていることを何度も繰り返すような反復練習も好まない傾向にあります。
また、テストでは解答の仕方という部分も問われますし、算数(数学)、国語、理科、社会、英語という教科であっても、その教科を理解していれば点数がとれるというものではありません。
例えば、算数(数学)であっても答えを文章で答える場合、数字があっていても脱字や誤字があれば減点になることもありますし、ペケになることもあります。
理科や社会でも同じように重要な部分があっていても、その周囲の文章に誤字や脱字があれば減点やペケになります。
社会の場合でしたら、解答があっていても平仮名で書いてペケになることもあります。
ですので、純粋に各教に対する理解度が求められるわけではないのです。
高得点をとるためには、それらの技術を磨くしかないのですが、ギフテッドの才能とはそれらの能力とは別のところにあります。
ですので、ギフテッドであるということと、テストで点数をとり、成績をあげるというものは別物であるのです。
テストで高得点をとるための技術力を磨くことは、逆にいえば探求心の強さというギフテッドの強み、創造するというギフテッドの才能を開花させないことにつながるのかもしれません。
ギフテッドの子は、ひとつの問題からさまざまな考えをめぐらせ、多くの可能性を考えだします。また、数学でしたら多くの解法を生み出します。
ですが、テストの場合はマニュアルのようにいくつかの解法を覚え、それらをいかに正確に使っていくかを学ばなければなりません。
ですので、ギフテッドの能力とテストの得点力、そして成績というものはまったく別の力になるということができます。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
ギフテッドだけど成績が悪い?
ギフテッドなのに成績が悪いのはどうして?
ギフテッドの賢さとテストの得点力は違う