前編 では神経性過食症の原因や定義についてお伝えしましたが、後編では神経性過食症に伴う摂食障害についてご説明いたします。

摂食障害~神経性過食症に伴う症状、行動とは

  1. 痩せ願望、肥満恐怖 
  2. 食行動の異常:不食、過食、隠れ食い
  3. 排出行動:自己誘発嘔吐、下剤と利尿剤の乱用
  4. 活動性の亢進(過度の運動)
  5. 身体像(ボディーイメージ)の障害
  6. 体重や体型に自己評価が左右される
  7. 病識欠如、否認
  8. 精神症状:抑うつ、不安、強迫、失感情症など
  9. その他の問題行動:自傷行為、自殺企図、盗癖、アルコール等の物質乱用など 

ダイエットのつもりが、行き過ぎて、栄養障害から、他の病気を招いていきますが、栄養状態が良くなると、精神的にも、肉体的にも、回復していきます。

摂食障害~神経性過食症の治療について

  • 社会的治療(自助グループ・リハビリテーション) 
  • 生物的治療(薬物・身体管理・合併症治療)
  • 心理的治療(認知行動療法)

などがあります。もちろん栄養療法も大事な療法です。

なぜなら、私たちは母親の食生活の影響を受けて育ちます。母親が極端なダイエッターだったりすると、自分も極端な考えを持ちます。

○○は食べてはいけない。食べすぎだと怒られるなど、教育を受けている人もいます。偏った食事は、身体にもこころにも、大きな負担となってあなたを襲います。

気づかないうちに溜まっていくストレスの対処法や、自分自身の考え方や捉え方など変えていく方法など。

カウンセリングをしながら、あなたが受け入れできることを、いっしょに考えます。

あなたにこころの安全基地がありますか?

親は愛情として食べ物を子供に与えます。子供はその愛情を受けとらないといけないと感じています。

満たされない寂しい気持ちがあると、それを紛らす為に食べる事もあるのです。

大人になったあなたもそんな感情がありませんか。
小さな子供が遊んでいても、ふと不安になるとお母さんの胸に飛び込んでいきますね。そのままを受け止めてくれる安心感を得るところです。

不安を感じる時、弱っていると感じる事は大人になっても、誰にでもある事です。こころの不調を感じた時には、いったん基地に戻っていいのです。

そこで、充分にリラックスすれば、エネルギーも補給できて、再度チャレンジしようという気持ちが湧いてきます。

自信がつけば、自分のこころの中に自尊感情が形づくられてくると思います。

自分が大切に扱われていると実感できるようになると、自分のこころの中の可能性や力を見つけることができます。

ボイスカウンセラー
片桐 かおり(かたぎり かおり)

まとめ

あなたの暴飲暴食は神経性過食症ではありませんか?(後編)
摂食障害~神経性過食症に伴う症状、行動とは
摂食障害~神経性過食症の治療について
あなたにこころの安全基地がありますか?