
4教科満遍なく得点を取れるお子さんの場合は良いのですが、ギフテッド 2e のなかでも理系に偏りよくできるお子さんの場合は 中学受験 のなかでも社会と国語に苦戦する場合があります。
特に受験が近くなるにつれ、「こだわり」や「特性」が強くあらわれ、これまで以上に苦労することもあります。
社会での苦労
ギフテッドのお子さんは知的好奇心が高く興味の範囲も広いので社会も楽しく覚えることができますし、論理的に考え推測することもできます。
ですので、社会が苦手ということにはなりませんが、中学受験では誤字なく漢字で答える力が必要になります。
また、人間は忘れる生き物ですので、入試までの間、反復して教科書や問題集を解く必要もあります。
ですが、ギフテッド2eのお子さんの場合、何度も同じ教科書を読むことや繰り返し同じ問題集を解くことを好みません。
また、テストでも誤字があることや、漢字のバランスが悪いこと、枠から文字が少しはみ出してしまい失点することがあります。
些細なミスが多いため、1点を競う入試では大変もったいない話しなのですが、ギフテッド2eのお子さんの場合、この辺りの練習を嫌がりますし、逆にこだわりが強く表れてしまい丁寧に文字を書きすぎて、今度は時間内に問題をやりきれなくなるという、痛恨のミスをしてしまうこともあります。
バランスの良い文字を書き、適度なスピードで時間配分をし、時間内に問題を解き切るというバランスの良さがギフテッド2eのお子さんは欠けてしまいがちです。
この点をあまり注意すると、「やらない」という放棄に入りますので、テストで×がついてしまった文字だけを練習するなどイヤにならない程度に進められれば御の字かもしれません。
教科書に関しても、たまにテキストをかえるなどして、内容が同じでも言い回しが違うものを読むと全く同じ文章ではないため、テコでも読まないという事態は避けられます。
国語での苦労
学習障害などではなく、ギフテッド2eで国語に興味がない場合には国語のテスト結果にむらがある場合があります。
考えられる原因としては、
- 本文そのものに興味がなく、読まなかった
- 本文のなかに意味のわからない表現がでてきた
- 設問自体の意味がわからなかった
などです。
特に本文の内容に興味がない場合には、興味のある題材の場合には良い点数をとってくるのに、興味のない題材の場合は本文を読んでいないので、回答欄が白紙という自体が起きます。
もちろん、本人は読もうと努力をしているのですが、興味がないためなかなか頭に入らない、もしくはフリーズしてしまうということが置きます。
例え、本文に興味があったとしても、文章の途中で意味のわからない表現はでてくると、途端に文章に興味がわかなくなってしまい、読み進めることが難しくなってしまうこともあります。
中学受験では算数と国語はほぼ出題される科目ですので、国語自体の力ではなく、興味がある題材かどうかで点数が左右されてしまうことはもったいないのですが、努力ではどうにもならない問題です。
問題が2題あれば、少しでも興味が持てる方から、まず解いてみる。そして、少しでも得点を取り、足りない分の点数は他教科で埋めるといった作戦も必要かもしれません。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
理系ギフテッド 2eの中学受験で苦労すること
社会での苦労
国語での苦労