ギフテッドADHD はとても似ている特性を持っていますので 同じ であると考える人もいるかもしれませんが、ギフテッドとADHDは違います。

また、ギフテッドとADHDを併せ持つ2EでしたらADHDの特性を併せ持つこともあります。

ギフテッドとADHDの同じような部分

ギフテッドとADHDがなぜ似ているかというと、衝動性や知的好奇心、注意散漫という点で類似した部分が多いからだと思われます。

まず、ADHDは知的好奇心が強く、次から次へと興味の対象物が変化していきます。

ですが、ギフテッドの場合は興味の対象物が変化するというよりは共通する事柄を求めて興味の対象が移行し、また元の位置に戻るといったように点と点を線にし、理解をするといった行動がみられます。

どちらかというとADHDは点が増えていく印象ですが、ギフテッドは線が増えていくような印象を受けます。

ですが、どちらも他者からみると興味の対象物が次から次へと移行するように見られ、注意散漫という印象を与えてしまいます。

ギフテッドとADHDの独創性

ADHDは想像力の欠如からなのか、あまり失敗を恐れません。起業している方が多いのも失敗を恐れないチャレンジ精神を持ち合わせているからなのかもしれません。

ですが、ギフテッドは「石橋を叩いても叩いてもなかなか渡らない」くらい慎重です。ギフテッドは失敗を恐れ、100%の自信が持てるようになるまで移行錯誤します。

例えば、ADHDなら「できそう」と思えば、まずチャレンジしてみます。ギフテッドであれば80%上手くいきそうなことでも、「できない」ということがあります。

ギフテッドの思考では、100%に限りなく近い状態になり、始めて「できるかもしれない」という考えになり、80%程度ではまだ不明な部分があるから「できない」という返答になります。

ギフテッドもADHDも創造性や独創性は豊かなのですが、ADHDは「ひらめき」の部分が強く、ギフテッドは「応用」の部分が強くあらわれているように感じます。

応用部分というのは、点と点を線でつなぎ理解し、そこからさらに発展させて考え独創的なアイデアを思いつくといったような印象です。

ギフテッドとADHDの攻撃性

ギフテッドとADHDは攻撃性といった部分では類似していると考えられる方もいらっしゃいますが、実際のところADHDが攻撃性が高いという印象を与えてしまう原因は、衝動的に言葉を発し、トラブルに発展することがしばしば起こるためです。

対し、ギフテッドは議論を好むため、挑発的であり攻撃性が高いという印象を与えてしまいます。

また、衝動的といった部分では、ADHDの衝動性は想像力の欠如からきているものですので、修正が難しい面もあるのですが、ギフテッドの場合は衝動的に何かをし、失敗をしても次からその行動を修正することができます。

それでも、行動が修正されない場合は、なんらかの意図や意味があって行動していることですので、話を聞く必要があります。

ADHDとギフテッドはとても似ていて同じようなものと考えられる方もいらっしゃいますが、実際は症状が似ていても原因はまったく異なるものです。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドとADHDは同じ?
ギフテッドとADHDの同じような部分
ギフテッドとADHDの独創性
ギフテッドとADHDの攻撃性