
お盆や年末年始の悩みのひとつは帰省です。特に、「お盆や年末年始の帰省がイヤだ」という女性は多くいるものです。
慣れ親しんだはずの実家への帰省が「イヤだ」と感じるのはどうしてでしょうか。
また、お盆や年末年始の帰省は実家や親族とのトラブルになることもあります。
仕事に対しての価値観
実家へ帰省すると必ず両親や親族から、仕事や子供、結婚について質問をされます。
現代社会は以前とは全く異なる社会であり、全く異なる価値観を持っています。
そのような中、仕事について聞かれても、どう説明したらよいかわからないこともあります。
医者や教師、警察官など昔ながらの職種でしたら説明に困りませんが、システムエンジニアや経営コンサルタント、webプログラマー、ファイナンシャルプランナーなどカタカナの交じるような職種は説明も難しく、説明に用いる用語すら説明が難しいこともあり、結局のところ、何をやっているか理解してもらえず、仕事に対しての理解が得られないこともあります。
両親に説明するだけでも大変ですが、お盆やお正月のように親族が集まるような場合には説明がさらに大変になります。
また、就業時間が不規則であったり、夜遅くまで業務のある職種ではさらに理解を得ることが難しくなることも考えられます。
すると、職種や職場を批判されたり、よくわからない仕事と怪しまれてしまう可能性もあり、お互い通じ合えない想いを抱えることになります。
結婚に対する価値観
現代社会は、結婚をしないという選択肢がありますが、親世代にはあまりそのような価値観はありません。
もちろん、結婚しないという選択があることは知っているでしょうが、親亡き後の子供が心配なため、どうしても結婚の有無やパートナーの有無を尋ねてしまうのでしょう。
その気がなくても、親の心配もわかるため、言い返すわけにもいかず、結局何も言えなくなってしまいます。
心配してくれる存在がいるということはありがたいことですが、良い出会いがない方たちにとっては、いたたまれない気持ちになるような話題でもあります。
子供に対する価値観
結婚をしていれば、次は子育てに対する価値観や常識のズレでストレスを溜めることにもなります。
小さいお子さんでしたら、お世話の仕方や子供との接し方で揉めることもありますし、小学生くらいのお子さんですとゲームやテレビ、勉強などで揉めることがあります。
「そんなに勉強させたら可哀想だ。」
「ゲームばっかりやらせて。」
など、さまざまなことを言われます。
その他にもアレルギーのあるものを食べさせてしまったり、刺激の強いテレビを見せていたりと、なかなかなことをしていたりもするので揉める原因となります。
孫を可愛がってくれるのは大変喜ばしいことなのですが、立ち位置としては親ではなく祖父母であって欲しいと思うものです。
帰省をしたくない理由
上記にいくつか例をあげましたが、帰省をしたくない理由としては価値観の違いが大きな原因となっているように感じます。
社会は常に変動し、価値観も常識も変わっていきます。
親世代の価値観は理解できるのですが、私達がその価値観で今の社会を生きていくことはできません。
そこをどうにかコントロールしようとされても、困ってしまうのです。
説明をしても、以前の価値観を強く押し付けられてしまうと、説明してもムダという気持ちが強くなり、次第に「揉めたくないから帰省したくない。」と、いう気持ちが湧いてしまいます。
昔から男性(息子)の意見は尊重されるような風潮が強いのですが、女性(娘)の意見はあまり尊重されず、どちらかというと説得できると思われてしまうような傾向が未だに残っているようにも感じます。
慣れ親しんだ実家に帰省したいという気持ちは大半の人が抱く感情でもありますので、せめて質問攻めではなく、「何かあったら、いつでも帰ってきなさい。」と、見守りの姿勢を貫く方が、もっと気軽に帰省できるようになるのではないでしょうか。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
帰省がイヤだ・・・。憂鬱な気分になる。
仕事に対しての価値観
結婚に対する価値観
子供に対する価値観
帰省をしたくない理由