悩みがあるときに、インターネットで検索すると無料電話相談やカウンセリングが表示されます。

無料電話相談は無料という魅力がありますが、有料のカウンセリングとは、いったい何が違うのでしょうか。

無料電話相談とは何?

無料電話相談とは、主に「命の電話」や行政の相談窓口、もしくはNPOの相談窓口になることが一般的です。

「命の電話」とは、今起きている危機的状況を乗りきり、自殺を防止することを目的とします。

行政の相談窓口は、話しを聞き、必要な援助を支援に結び付けることを目的としています。

NPOの無料相談窓口も種別は異なるかもしれませんが、必要な援助を提供するという意味では、行政の相談窓口に近い役割を持っています。

カウンセリングとは

相談というものは、あくまでアドバイスをする、必要な援助を支援に結び付るという意味合いを持ちますが、カウンセリングは異なります。

カウンセリングとは、自分の問題を自分自身で見つけ、問題を解決するための力をつけるためのお手伝いをするというものです。

いわば、問題に自分自身で対処できるように問題解決のプロセスを習得していただくことを目的としています。

もちろん、すぐに問題解決の力がつくわけではありませんので、複数回のカウンセリングを通し、中期的目標、長期的目標を立て、少しずつ自分自身が変われるようカウンセラーはサポートをさせていただきます。

相談支援とカウンセリングの違い

上記にも触れたとおり、相談というものには2種類あり、話しを聞き、気持ちに寄り添うもの、また現実的に支援に結び付けるもの、とがあります。

これに対し、カウンセリングとは話しを聞き、気持ちに寄り添い、解決までのプロセスを一緒に歩むものです。

ですので、無料電話相談などで「話しは聞いてくれたけど、問題は解決しなかった。」と、おっしゃる人がいるのは、相談とカウンセリングを混同しているからだと考えられます。

無料相談窓口とカウンセリングはそもそもの役割が違いますので、現実的なサポートが必要な場合は、行政などの無料相談を利用し、自分自身が変わりたいなどの相談の場合にはカウンセリングを受けることがおススメします。

緊急性のある場合

自殺衝動やDV、性被害などの緊急性のあるものは行政やNPOの無料相談窓口を利用することをおススメします。

カウンセリングよりも早く支援に結び付けることができますし、緊急時の対応も早いことが期待されます。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

無料電話相談とカウンセリングは何が違うの?
無料電話相談とは何?
カウンセリングとは
相談支援とカウンセリングの違い
緊急性のある場合