小学校の時、「友達100人できるかな~」と歌ったことのある人は多くいると思います。ですが、大人になった今では「友達はいらない」と考える人が一定数存在します。

社会的に見ても友達がたくさんいることは良いことであり、友達がいないことは異端に見られがちです。

ですが、本当に友達がいることが幸せなのでしょうか。

友達って何?

辞書で「友達」と調べると「互いに心を許しあって、対等に交わっている人」と書かれています。

それでは、本当に「心を許しあって、対等に交わっている人」を思い浮かべてみてください。

たくさん思い浮かびましたか?少し思い浮かびましたが?全然、思い浮かびませんでしたか?

ここで、まったく思い浮かばなかったとしても気に病む必要はありません。

おそらく、私たちの多くは知り合いと呼べる人は多くいても、友達と呼べる人はそんなにいないのではないでしょうか。

確かに国籍や、言葉など成育歴の全く違う人々と知り合いになることは、自分とは違う考え方や価値観を知ることにもつながりますので人生における幸福度は高くなります。

ただし、この場合には相手と自分との違いをお互いに認めて、どちらか一方に合わせるような強要はしないことが前提となります。

では、皆さんの周りにいるお友達はどうでしょうか。

お互いの違いを認め、対等な付き合いができているでしょうか。

もし、「周りに合わせているだけ」なのでしたら、無意味な馴れ合いや、いさかい(トラブル)、価値観や基準を合わせることに疲れてしまってもしかたがありませんし、友達はいらないと考えるようになっても不思議ではありません。

友達にトラウマがある

友達にトラウマがあり、人づきあいが苦手という方もいます。そういう方は、過去に友達に裏切られた経験がある方もいますし、「いじめ」や「仲間外れ」にあったという方もいます。

「走れメロス」とは真逆な友人関係を経験してしまった方達です。

信用していた人間に裏切られる、これは本当に辛い経験になります。

ですが、「いじめ」や「仲間はずれ」といった経験は、もはや「友達」とは言いづらい関係ないのではないでしょうか。

本当に友達なら、相手が苦しむことや悲しむことをするでしょうか。

イヤなことがあれば、面と向かって言ってくれるのではないでしょうか。

友達はいらない?

最近は、小学生から大人まで「友達はいらない」という方たちが以前より増えているような気がします。

さすがに、小学生や中学生、高校生の子ども達からも「友達はいらない」という声が聞こえることには驚きますが、理由を尋ねてみると

  • 興味のないことに付き合うより、自分の好きなことをしたい
  • 学校で人に合わせているのに、休日まで合わせるのは疲れる
  • 金銭感覚が違う

など、大人顔負けの答えが返ってきます。

大人としては、こういう子供たちの返答に心配になってしまいますが、この子たちは決して不幸ではありません。

むしろ、自分の時間を謳歌しています。

大人も同様に「友達はいらない」という人達の多くは、煩わしい人間関係を嫌い、自分の時間を大切にしている人たちなのではないでしょうか。

それでも友達が欲しい時は?

友達はいらないと思い作らない人もいますが、中には友達が欲しいのにできない人もいます。

そういう場合は、どうしたら本当の友達ができるのでしょうか。

それは、自分の好きなことをとことん突き詰めてみることです。とことん突き詰めてみると、自然と同じ考えや趣味の持ち主と知り合うものです。

もし、本音で物を言い合える、お互いの主張を認めあえる、お互いのことを信じあえる、そういう友達にめぐり逢えれば、それはとても幸せなことですし、そういう友達に出会えることは「奇跡」なのだと思います。

ですので、今もし「友達が欲しいのにできない」と悩んでいる人がいたとしても、それは変なことではありません。

本当の友達というものは作るものではなく、自然と集まってくるものなのかもしれませんね。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

友達はいらない~もし、一人出会えたらラッキー~
友達って何?
友達にトラウマがある
友達はいらない?
それでも友達が欲しい時は?