思春期の ギフテッド の場合、人間関係 が苦手、コミュニケーションが苦手と思い込んでいる方々がいます。

ですが、ギフテッドにコミュニケーションや人間関係が苦手という特性があるわけではありません。

なぜ、コミュニケーションが苦手だと思い込む?

そもそも知能指数が違えば、考え方も感性も遊び方もすべて異なります。学校では平均すると知能指数が100前後の人間が集まります。

市町村によって異なりますが、だいたい知能指数が75未満になりますと支援学級などをすすめられることがあります。

この場合は100-75=25くらいでしょうか。

ギフテッドの場合は知能指数が130を超える方が多くいますので、130-100=30、もしくはそれ以上になります。

平均値を大きく逸脱しているのにも関わらず、ギフテッドは何のサポートも受けられない状態にあります。

ですので、ギフテッドの方は普通級に所属するわけですが、普通級で展開される授業はIQ100前後の子ども達のために用意されている授業ですし、コミュニケーション能力においてもクラスメイトと興味の対象が違う、面白いと感じるものが違う、どうして周りがそう考えるのかわからない、ということが起きてしまいます。

小学校の頃は「学校の授業が退屈・・・」とボヤいても、友達との関係は良好であるお子さんが多いと思いますが、中学校以降はドロケーヤドッジボールではなく会話が中心となる人間関係に変化しますので、合わないということが起きます。

上手く周りに話が合わせられないということが続くと、ギフテッドの子は「自分はコミュニケーションが苦手」と思い込むようになります。

ギフテッドは人間関係が苦手なの?

周りの会話に上手く入れないことが続くと、次第にギフテッドは人間関係が苦手なのだと思い、人間関係に対し苦手意識を持つようになります。

ですが、それは人間関係やコミュニケーションが苦手なのではなく、価値観や考え方が違うため起きていることですので、決してギフテッドがコミュニケーション能力や人間関係力が欠落しているということではありません。

ギフテッドが年上との会話を好む理由の一つに、同等の考え方や価値観を持っているということがあるのかもしれません。

わかりづらい場合は、私達大人が高校生のグループに入ったとイメージしてみてください。

やはり価値観や考え方が異なり、上手くコミュニケーションが取れないのではないでしょうか。

大人のばあいは年齢が違うからといえますが、ギフテッドのお子さんはそれが同年代のなかで起きてしまうわけですので、コミュニケーションが苦手、人間関係能力が欠落していると思い込んでしまうのです。

もちろん、学校のなかでも環境に恵まれる場合もありますが、もしそうではない場合は外でそういう場が見つかると良いと思います。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドは人間関係が苦手?
なぜ、コミュニケーションが苦手だと思い込む?
ギフテッドは人間関係が苦手なの?