
夏休み明け などの長期休暇の後には 不登校 になることがある、と耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
特に学年があるごとに不登校になる率もあがるようです。
なぜ、不登校になるの?
学校に通うということは、大人が思っている以上にパワーを必要とするものです。
新しいことを毎日学ばなければならないということも大変ですが、友人や先生方との人間関係にも気を使わなければなりません。
まだまだ体力面でも精神面でも未熟な子供達のなかには、身体的不調としてストレスがあらわれることもあります。
特に長期休暇中は張り詰めた気落ちが、一気に緩みますので、長期休業明けはなかなか登校するというところまで気持ちを持っていけないこともあります。
集団での生活は意外と疲れる
学校では集団行動を学びます。朝は集団登校に始まり、学校に到着した後はすべて集団行動になります。
大人のように休憩やお昼は好きに過ごせるわけではありません。
朝から夕方まで続く集団行動は、苦手な子にとっては緊張状態が長く続くことになりますので疲労の原因にもなります。
学校では、勉強のほかに複雑化する人間関係や、みんなが同じ行動を取らなければならない集団行動を学ばなければなりません。
そういうことが苦ではない子は問題ないかもしれませんが、全ての子供が何の問題なくこなせるわけではありません。
空気を読む力
集団行動をとるために必要な力として「空気を読む力」が求められます。
「空気を読む力」を子供たちは身に付けていくわけですが、個々により発達の速度が違いますので、空気が読める子と読めない子があらわれてしまいます。
空気の読めない子は浮いてしまいますし、空気の読める子は「自分に求められていることがわかりすぎて疲れてしまう」こともあります。
空気が読めなくても読め過ぎても、「周りに合わせる」ということに神経を使い過ぎてしまい、それが疲れとしてあらわれることがあります。
エネルギー切れ
「学校に行きたくない」ということは、心に溜めておいたパワーが切れてしまったに状態に近いのかもしれません。
つまり、心の許容量がオーバーしてしまい、「もう、これ以上頑張れない」と心が訴えている状態です。
いくら学校が楽しくても、複雑化する人間関係や「みんな同じでなければならない」という圧力、そして以前よりも難しくなった勉強に疲れてしまい、気持ちが追い付かなくなってしまうことがあります。
こういう時には、お子さんの話しにじっくりと耳を傾けると良いでしょう。
お子さんの話しを聞く
子供が学校へ行きたがらない時、理由を聞いても「なんとなく」、「友達と喧嘩をしたから」、「テストがあるから。」など、最もらしい理由を並べ立てることがあるかもしれません。
ですが、そこで話しを聞くことを辞めず、もう少し詳しく話しを聞いてみてください。
おそらく、お子さんが初めに説明した理由よりも、深い理由があるはずです。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
夏休み明けは不登校になりやすい?
なぜ、不登校になるの?
集団での生活は意外と疲れる
エネルギー切れ
空気を読む力
お子さんの話しを聞く