発達障害 のお子さんは 季節の変わり目 になるとこだわりが強くなる傾向にあります。
なぜ、こだわりが強くなるの?
発達障害のお子さんはとても敏感です。
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚といった5感がとても優れていますので、季節の変わり目といった気圧や気候の変化にも大変敏感に反応を示します。
定型発達の方も気圧が変わると偏頭痛が起きることや体調不良に陥ることもありますが、発達障害の方も同様に「動けなくなってしまう」ことや、「こだわりが強くなってしまう」ことがあります。
原因はわかりませんが、発達障害は脳機能の問題であるという点から、気圧や気候の変化がなんらかのカタチで脳に作用している可能性も考えられます。
また、季節の変わり目という時期は、4月であれば新しい環境になりストレスを感じやすい季節でもありますし、5月や6月、10月、11月という時期であれば、運動会や文化祭といった学校行事もあり、普段以上に集団行動が増える時期でもあります。
集団行動だけでも疲れてしまいますが、特に運動が苦手であったり、舞台に立つことが苦手なお子さんにとっては練習も、学校行事自体もストレスになることがあります。
その他には、季節の変わり目は暑い日や寒い日といった寒暖の差が激しい時期に当たりますので、今日は暑くても明日は寒いということが連日起きます。
体温調節が苦手なお子さんにとっては体調を崩しやすい時期になりますし、「熱い」「寒い」を感じにくいお子さんや、上手く言語化して伝えることができないお子さんにとっては「不快感」を伝えることができず、ストレスを感じやすいと考えることもできます。
上記のようなことが、いくつか重なり発達障害のお子さんは、季節の変わり目になるとこだわりが強くなることや、癇癪を起しやすくなることがあるのかもしれません。
こだわりが強くなってしまったらどうしたらいい?
発達障害のお子さんのこだわりが強くなってしまった時や、癇癪を起しやすくなってしまった時は、大抵の場合は身体が疲れている時、また精神的ストレスが高いときです。
物事に対しての許容量がオーバーし、心身ともに限界という現われですので、決して無理をさせないことです。
大人でも限界を超えれば腹が立つこともありますし、怒りを覚えることもありますよね。
発達障害のお子さんは、疲れていてもストレスの限界でも、それを上手く言語化して大人に伝えるということができず、ムリをしすぎている状態です。
上手く伝えられないということだけでも、歯がゆい思いでしょうし、イライラする気持ちを抱えていると思います。
それが、「こだわりの強さ」や「癇癪」というカタチであらわれた場合、大人がやらなければならないことは、「わがまま」と叱るのではなく、まずはお子さんに十分な休息をとらせることです。
そして、ストレスの原因となっているものを探し、できるだけ排除してあげてください。
季節の変わり目になると子育てをいっそう難しく感じることもあると思いますが、そういう時には、「季節の変わり目だから仕方ないな。」と、割り切ることも大切かと思います。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
発達障害 季節の変わり目はこだわりが強くなる?
なぜ、こだわりが強くなるの?
こだわりが強くなってしまったらどうしたらいい?