相談内容:夫婦関係

カウンセラー:上田愛華(うえだあいか)

①クライアント様のお名前(ニックネーム)

Nさん

②クライアント様の概要

40代男性、既婚

③実際のやりとり

カウンセラー : Nさん、初めまして。
暑い日が続きますが、体調は大丈夫ですか?

Nさん : 暑いですね。でも、体調も良く、体は元気です(笑顔)

「このように、すぐにカウンセリングせず、初回は緊張を和らげるために、現在の話題や、共通する話をし、スムーズにカウンセリングが行えるよう雰囲気作りを心がけています。」

必要事項をお伝えした後に
Nさんの悩みを聞いていきます。

(Nさんの悩み)

Nさんは、妻と同じNPO団体であり、知的障がい者の方を雇用し、喫茶店を経営するオーナーの立場である。障害者就労支援で、知的障がい者のスタッフ二名、夫婦で
行っている。

常連客のおかげで、客数も増え、忙しくなった為、スタッフ増員をしたが、新人さんに指導する為、付きっきりになり、妻とフォローをしながら 役割を果たしてくれていたY君に対して、時間をかけてあげることができなくなった。

計算など苦手なので、レジは混乱してしまい、Nさんは、「Y君がかわいそうだから、やりやすい他の仕事に変えてあげたらどうか」という意見に対して、妻は「苦手なところも、させてあげて自信をつけさせるために、変えさせるわけにはいかない」と意見が分かれてしまい、言い合いになる。

職場も 家でも 夫婦一緒の時間が多く、関係がギクシャクしている。

カウンセリング

Y君は、気持ちを伝えることができない為、Nさんご夫婦は、Y君がどうしたいのか、分からない為、夫婦の予想で話し合いをするしかない。
そこで、Y君の表情や、仕事への取り組みなど 観察してみるなど気づく事もあるのではないか、聞いてみる。
また、新人さんにも、Y君と一緒に会計係を助け合いながらしてもらうことは考えていないか、提案を出し、Nさんは、新たな方法を見つけ出すことができた。
気持ちの整理ができたことで、妻と買い物に誘って 話すきっかけをつくろうと前向きな気持ちに切り替わった。

~結果~

カウンセリングする事により、本人の気持ちを整理して冷静になることで、周りの事を考えられるようになった。
話すことを避けていたNさんが、最終的には、妻ともう一度話し合いたいという気持ちになり、この先も意見がぶつかり合う事が考えられるが、割り切る面を持つことにより、良好な関係が築けると期待する。