学校に行きたくてもいけないという 不登校始まり の症状があらわれると、親御さんはどうしたらよいかと、とても心配になると思います。

ですが、そういう時だからこそ朗らかに構えていることが大切です。

なぜ、学校に行かないといけないのか?

そもそも、なぜ学校に行かないといけないのでしょうか。義務教育だからでしょうか。中学生なら内申点があるからでしょうか。

私たち、親は子どもの数年後の未来を考え、学校に行った方が良いと考えます。

それは、高校受験を控える中学生でしたら内申点に響きますし、大学受験を控えた高校生でしたら出席日数が足りなくなる可能性があるからです。

子ども達になるべく苦労させたくないという親心は親なら誰しもが持つ感情だとおもいます。

だからこそ、今、目の前で苦しんでいる子どもたちに、「少し頑張れば、学校に行けるのではないか」と考えてしまいがちです。

ですが、その考えが子どもたちを更に追い詰めてしまう原因となっているのです。

不登校になる可能性はある?

中学生までは義務教育です。ですので、小学生や中学生には教育を受ける権利もありますし、義務もあります。

ですが、100人子どもがいて100人全員が同じように毎日登校できるとは限りません。

特に公立校の場合、たまたま住んでいる学区が同じだったというだけで、考え方も価値観も生活レベルも違う人間が集められ、クラス編成をされ、毎日を一緒に過ごすことになります。

そして、時間をかけせっかく仲良くなっても、また1年後や2年後にはシャッフル(クラス替え)されるのです。

そうすると、また1から人間関係を構築しなければなりません。それが、ずっと続くのです。

この環境に適応できる人間もいれば、適応できない人間もいますし、クラスに恵まれ問題なく登校できるケースもありますし、逆にクラスや先生に恵まれず登校できなくなってしまうケースもあります。

子どもの置かれている「学校」という環境は、そのシステム自体が常に人間関係の再構築を要求されるものであり、尚且つスケジュール的にもタイトな生活でもあります。

現代の小中学生は、小学生なら朝から夕方まで学校に行き、夕方から習い事や塾に行きます。塾から帰ってくるのが22時半、そこから宿題や授業の復習をしなければなりません。

中学生であれば学校の後、18時ごろまで部活動をし、そこから塾へ行き帰りが23時、そこから課題や復習、テスト勉強をしなければなりません。

ギリギリの時間のなかで生活を回しているわけですから、精神的にも肉体的にも疲弊し、なにかボタンの掛け違えが起きた時に、フッと学校へ行けなくなってしまう子どもが現れることは不思議なことではありません。

さらに、高校生になると人間関係もより複雑になり、生活もさらにタイトになります。特に、成績順にクラスを編成している場合、子ども達は常にプレッシャーをかけられている状態となります。

クラス替えがあり人間関係も盤石ではないなか、さらに時間の余裕もなく、常にプレッシャーをかけられている状態ですので、「きっかけ」さえあれば、誰でも不登校になる可能性はあるのではないでしょうか。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

不登校の始まりはどうしたら良い?(前編)
なぜ、学校に行かないといけないのか?
不登校になる可能性はある?