ギフテッド過集中 とはどのような様子(状態)なのでしょうか?

ギフテッドの過集中はボーとしているように見える

ギフテッドの方やギフテッドのお子さんは、一心不乱に何かをやることもありますが、突然デイドリーミング(白日夢)のような状態に入ることがあります。

一見、ただボーとしているだけなのか、目を開けたまま寝ているのか、何らかの拒否反応なのかわからない状態なので、周囲の人に「聞いている?」と質問されることもあります。

子どもの場合でしたら、先生や親御さんに注意されることや叱られることもあります。

ですが、このボーとして半分眠っているように見える状態の時、実は頭の中はフル回転していたりもします。

一般的な方の場合は、集中して何かを考えている時には動作は止まっても、目の色から集中状態だとわかりますが、ギフテッドの場合は目の色が変わるというよりも目も止まっているように見えてしまうこともあるので、集中して考えているのか、本当にボーとしているだけなのかわからないことの方が多いと思います。

ギフテッドがボーとしている時には、想像力を働かせているときか、点と点が線でつながるように頭をフル回転させ、情報処理をしていることが多いようです。

ですので、話しかけてもなかなか気が付きませんし、「今、考えているから少し待って。」と、言われることもあります。

たいていの場合、ギフテッドがボーとデイドリーミングしているように見えるときは、集中状態なのだと考え、あまり邪魔をしない方が賢明です。

ですが、「ボーとしているから集中状態なのかな?」と、放っておくと寝落ちすることもあります。

程よい集中状態

ギフテッドが程よく集中している時には、「頭のなかどうなっているの?」と聞きたくなるほど、早いスピードで物事を進めていきます。

算数や数学であれば、「回答を写したの?」と聞きたくなるほど回答が早いですし、知識系であれば「本当に読んだの?」と聞きたくなるほど一瞬で終わってしまうこともあります。

ですが、ひとつ「あれ?」というものにぶつかると、「ボー」とするという過集中に入ります。

ですので、見ている方としては、「さっきまではやる気があったのに、当然やる気がなくなった。」と勘違いしてしまい、「集中しなさい。」と、叱ってしまうことがあります。

ですが、「あれ?」と思うことが、頭のなかで整理され、線になった瞬間、またすごい早い速度で物事を進め始めます。

周囲が動作だけみていると、「早い」⇨「止まった」⇨「早い」⇨「また、止まった」という状態に見えるため、注意散漫に見えてしまい真面目にやっていないように見えてしまうことから、人から誤解されてしまうこともよくあります。

また、「これはわからないだろう(できないだろう)」というような物事でも、長時間ボーとしていたと思うと、当然「わかった!」と言い、できるようになっていることもあります。

ギフテッドが「ボー」としているときには、頭のなかで原理原則に基づいて、いろいろな調整をしているときなのかもしれませんね。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ボーとしているギフテッドの過集中とは?
ギフテッドの過集中はボーとしているように見える
程よい集中状態