
一般的に子供が 不登校 ですと シングルマザー だからとか、両親が離婚しているからだと言われがちです。
そもそも、シングルマザーだと子供が不登校になるのでしょうか。
不登校の原因はそもそも家庭にあるのでしょうか?
子どもが不登校ですと、何かと家庭の問題にされがちですが、不登校が起きているのは家庭ではなく、学校です。
ですので、そもそも不登校の原因となった理由は家庭というよりは学校と考える方が自然なのではないでしょうか。
友達と上手くいかない、先生がこわい、音楽や体育といった苦手な教科がある、そういうようなことが学校を休むきっかけとなり、そのうち不登校になってしまうことが多いのではないでしょうか。
そこへ父親が介入し、無理に学校に行かせようとして、さらにこじらせてしまうこともあります。
シングルマザーだと子供が不登校になりやすい?
シングルマザーの子供が不登校になると「両親が離婚をしている」ということを不登校の理由として「こじつけやすい」だけで、シングルマザーだから子供が不登校になるということはありません。
両親が揃っていても、ひとり親でも不登校になる子はなりますし、登校する子は登校します。
学校の勉強についていけないから不登校になる子についても、両親が揃っていても、ひとり親でも勉強する子はしますし、しない子はしません。
ですので、ひとり親だから不登校になるという考え方は根拠が乏しいように思います。
ひとり親だと学力が低下する?
ひとり親のご家庭は、親が仕事をしているから勉強を見てあげられず、子供にゲームを与えてお留守番をさせているという偏見があるようです。
ですが、現在は共働きのご家庭も多く、両親が揃っていても留守中は安全のためゲームをさせてお留守番をさせているご家庭もあります。
ですので、ゲームをしているからといって学力が低下するわけではありません。
そもそも学力を定着させるためには、基本的な読み書き、計算をマスターしていなければなりませんので、それなりの演習量が必要になりますし、特に小学校低学年の頃は大人が「つまずき」がないか確認する必要があります。
塾に通っているお子さんはそれほどつまずきがないと思いますが、塾に通っていないお子さんの場合は親御さんがつまずきないか確認することになります。
この場合も、ひとり親のご家庭でも両親がそろっているご家庭でも勉強を見る親御さんは見ますし、見ない親御さんはみません。
この辺りについては、学力を重視する親御さんと、そうではない親御さんとの間にかなりの考え方の相違がみられるように思います。
ですので、「ひとり親だから」学力が低下するということはありませんし、「ひとり親だから」勉強についていけなくなり不登校になるということもありません。
両親が揃っていようと、ひとり親だろうと、子供が不登校になるときはなりますし、不登校の原因が「家庭」だとは限らないのではないでしょうか。
ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
シングルマザーと子どもの不登校に関係はない
不登校の原因はそもそも家庭にあるのでしょうか?
シングルマザーだと子供が不登校になりやすい?
ひとり親だと学力が低下する?