非行を繰り返す子供との接し方

まず、初めに理解していただきたいこととして、生まれつき、過った道に進むという子供は存在しません。

子供が過った道に進んでしまうかどうかの要因は元々のその子の性格的な傾向、育った環境に加え、親の子供の育て方に左右されると言われています。

中でも親の育て方がその後の子供の人格形成に大きく影響します。

ご自身のお子さんが問題行動を繰り返さないようにするために親がどのような予防、対応をすれば良いのか、これから順を追って解説して行きたいと思います。

①幼少期における子供の育て方

幼少期は子供の人格形成を決める大事な時期です。

この時期に最も心掛けておきたいことは子供に十分な愛情を注いであげるということです。

この時期は子供にとって、他者とのコミュニケーションのスキルを学ぶ最初の時期でもあります。

特に子供は一番身近な存在である母親とのコミュニケーションを通じて、より豊かな感受性が育まれて行くのです。

分かりやすく言いますと、母親から優しさや思いやりといった感情を学んで行きます。

この過程が欠如してしまうと、子供は他者が持つ痛みや悲しさ、あるいは辛さといった感情を理解することが難しくなってしまいます。

勿論、このことは父親にも当てはまります。

共働きで子供と接する時間がなかなか取れないという親御さんもいらっしゃるかと思いますが、出来るだけ子供と接する時間を持つように心掛け、短い時間の中でも十分な愛情を注いであげましょう。

②幼少期以降(小学校以降)の子供の育て方

この時期には子供も善悪の分別がある程度つく年齢に達していますので、道徳的な躾を身に付けさせる必要があります。

ただし、厳格的な親になれという意味ではありません。

親が厳格的であればあるほど、子供は萎縮して思ったことを言えなくなったり、時には反抗や親との接触を避けるようになってしまいます。

子供とのコミュニケーションはきちんと取れるようにするように心掛けるにしましょう。

そのためのコツがあります。

それは大人である親としての視線から子供とコミュニケーションを取るのではなく、子供の目線まで下がってコミュニケーションを取るようにすることです。

親子としての親和性を大事にしながらも善悪の分別が付くようにお子さんを育てて行きましょう。

③もし子供が非行に走ったり、問題行動を繰り返すようになったら

もし子供が非行や問題行動を繰り返すようになった時には勿論、親として叱責するのは当然ですが、むやみやたらに厳しく叱責するのは逆効果になる場合があります。

どんな非行や問題行動にも理由や原因があります。

親として出来ること。

それはお子さんと共に非行や問題行動に走ってしまった原因を除去して同じ失敗をさせないよう予防する努力をしていくことです。

過ちを起こしたことをお子さんに厳しく叱責すればするほど、お子さんは親に言いたいことを言えない状態になったり、親を拒絶するようになってしまいます。

これはお子さんを甘やかして良いと意味では決してありませんが、普段からお子さんが親に何でも話せるような雰囲気や環境を作ってあげるのも、非行の解決や再非行予防の第一歩なのです。

不良交遊に走ってしまう原因には悪い友達と付き合うことにスリルを感じるからというケースもありますが、家に自分の居場所がないから、帰りたくないというケースも多々あるのです。

そのためには親が子供のために居心地の良い場所になるようにしてあげましょう。

非行や問題行動が常習化してしまった場合には学校や関係機関に相談するのもやむを得ないですが、そうなる前にはまだ解決の方法はあるのです。

ボイスはそんな親御さんの力になります。是非、気軽にご相談下さい。

ボイスカウンセラー
永吉 宏彰(ながよし ひろあき)

まとめ

子供の非行問題~よくわかる子供の育て方~
非行を繰り返す子供との接し方
①幼少期における子供の育て方
②幼少期以降(小学校以降)の子供の育て方
③もし子供が非行に走ったり、問題行動を繰り返すようになったら