ギフテッド子育て困難さはなかなか理解されません。特にアカデミックな分野で優秀であればあるほど、子育ての困難さは理解されません。

もし、本当に子育てに疲れ果て、福祉関係の人間に相談したとしても、「身体に障害があるわけじゃないんだから。」、「知的な遅れがある子はもっと大変だよ。」なんて、言われてしまうこともあるでしょう。

では、本当にギフテッドの子育ては大変ではないのでしょうか。

繊細さと情緒面での激しさ

ギフテッドの子育てで大変な事柄の一つとして情緒面での激しさがあげられます。

何らかの理由があるのでしょうが、機嫌が良かったと思えば、突然不機嫌になったり、普通に学校に通っていたかと思えば、突然登校しぶりが起こったり、社会の教科書や資料集を見ていたかと思えば、社会の在り方、政治の在り方に不満を募らせることもあります。

もちろん、全ての事柄には理由が存在するのですが、子育てをしている親からすれば、いちにちをスムーズに進めることもできませんし、時間配分も滅茶苦茶になりますし、そもそも自分のスケジュールも滅茶苦茶になり、人に迷惑をかけてしまうこともあります。

一般的な家庭のように家庭生活がうまく機能しなくなるのです。

上記のようなことであれば、大人が言い含めればどうにかなるのではないか、と思われるかもしれませんが、ギフテッドの子にはギフテッドの子の理論があり、その理論がいかに一般的な常識とはズレがあろうが、理論で彼らを言い含めることはできません。

なぜなら、彼らの理論には矛盾がなく「正しい」理論だからです。その理論には、暗黙の了解も含まれていませんし、文化的な背景やエゴというものも含まれず、博愛主義的な考え方であったりもします。

そのような中、一般的な常識や暗黙の了解を説明しなければならない親は、自分自身がイヤになることもあります。

過敏さ

ギフテッドの子供のなかには、光や音、味や触覚に敏感な子供達が存在します。

そういう子供達のなかには、音に敏感なあまり、炊飯器のかすかな音や、調理音、お皿がカチャカチャなる音、扉の開閉音、家の外の音に反応し、イライラしてしまうことや、興奮してしまうことがあります。

触覚では、服や靴下、靴にいたるまで、着ることのできるものとできないものがあり、そのための工夫も必要ですし、朝服を着るという単純な作業ですら困難を極めることもあります。

光に敏感な場合は寝る事にも苦労しますし、夏などは早朝から目が覚めてしまうこともあります。

味に敏感な場合には、常に同じ味付けをしないといけません。

落ち着いた生活を送りたければ、これらの刺激を排除しなければなりませんので苦労の連続です。

特に聴覚過敏がある場合には、調理音にも気を使わなければなりませんので、音を立てずに調理をするか、子供がいない時間に調理をすませるか、しなければなりませんので苦労がつきまといます。

質問攻め

次にあげられる困難さとしては、質問攻めがあげられます。

ギフテッドの子供は知的好奇心が強いため、「すべてに何故?」という質問を抱き、論理的に物事を理解しようとします。

それは、学問だけにとどまらず、日常生活のなかでも多くの疑問を抱きます。

その、「どうして?」を永遠と尋ねられるのです。

確かに1日に1問、2問の「なぜ?」なら、答える時間もありますが、毎日何十問と立て続けに「なぜ?」と質問されたらどうでしょう。

その「なぜ?」に答えると、その答えから、さらに「なぜ?」という疑問が湧きおこり、終わることのない質問攻めにあうのです。

これが毎日、10年以上続くのです。

ここで、「うるさい」と親が一蹴してしまえば、ギフテッドの子供は「自分が親に嫌われているのかもしれない。」というようなマイナス感情に引きずられ、フリーズして動かなくなる子もいれば、パニックになる子もいるでしょうし、端から本やネットで調べ、眠らない子もいます。

反応はそれぞれですが、一筋縄ではいかないのがギフテッドです。

支援がほぼない

身体や知的に何らかの問題を抱えている場合には支援というものが受けられます。

ですが、ほとんどのギフテッドの子供はその困難さが理解されず、支援が受けられません。

仮に支援が受けられたとしても、支援員の大半は身体や知的に遅れのある子供の支援になれていますので、ギフテッドの子供に合う支援は受けられません。

そのことが、逆に親子共々ストレスになってしまうこともあります。

ギフテッドの子育ては楽なのか?

ギフテッドの子供は、子育てが困難にも関わらず支援が受けられない、または適切な支援が受けられない、という現状がありますので、ほぼお家で囲い込むしかないような状態です。

ですので、親御さんのストレスは計り知れないものがあります。

一般的には「知能が高いから、わかるはず」という認識なのだと思いますが、ギフテッドの子供達は「知能が高いゆえ、考え方も常識も違う。」のです。

ですので、親御さんはあまりストレスを溜めこまないよう、ギフテッドの知識のある人とお話をし、心を軽くすることが大切です。

ボイスカウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドの子育て~困難さは理解されない~
繊細さと情緒面での激しさ
過敏さ
質問攻め
支援がほぼない
ギフテッドの子育ては楽なのか?