ギフテッド のお子さんが受験をする場合、集団指導塾へ通う子がほとんどだと思います。ですが、復習や課題が多い ですと、親子喧嘩が勃発することもしばしばです。

塾は行きたいけど、宿題はしたくない

ギフテッドのお子さんにとって、高度な内容が学べる集団指導塾は楽しいところです。

先生方の説明や解説も興味深いものがありますし、子どもを飽きさせない手法をあれこれと駆使してくださっています。

ですが、一方で中学受験専門の進学塾ですと、テストが頻繁におこなわれますので反復練習を繰り返さないといけですし、課題も多く出題されます。

課題自体は提出の義務がなくても、確認テストがありますので、やらざるを得ない状況が作り上げられています。

それに対し、ギフテッドのお子さんは自分の興味のある科目でしたら、なんなく課題をこなしていきますが、興味の薄い科目は課題になかなか手をつけようとしません。

なんとか説得し、1回は手を付けさせても、2回目はもっと長い時間の説得が必要になりますし、3回目、4回目になりますと、ほぼ不可能な状態になります。

こうして塾の授業は楽しいから通塾は続けたいけど、反復練習は嫌だとなり、親御さんとバトルになっていきます。

そのバトルも、学年が上がるごとにヒートアップしていきますし、お子さんのテコでもやらない姿勢も学年が上がるとともに、頑ななものへとなっていきます。

こうなってしまうと、親御さんは「どうして良いかわからない」状態になってしまうわけです。

ギフテッドのお子さんは体力があまりない

ギフテッドのお子さんは反復練習を好みませんが、それ以外にも体力があまりないという側面があります。

ですので、集団指導塾の大量の課題をこなし、復習をやろうとすれば体調を崩すことがよくあります。

これは、過集中な分だけ疲労感も大きいのかもしれませんし、そもそも外での集団生活で緊張状態にあるため疲れやすいとも考えられます。

疲れがたまるほど、倦怠感や頭痛、吐き気という症状が現れやすくなりますし、精神面では「こだわり」が強くなりますので、勉強面で親御さんと対立する場面が増えることにもなります。

塾選びはどうすればよい?

ギフテッドのお子さんは、「反復練習を好まない」、「疲れやすい」以外にも「学び方が特殊」という点があげられます。

この「学び方が特殊」という点は集団指導塾には向きません。みんなと同じ画一的なやり方では伸びるものも伸びなくなることがあります。

その点を考えますと、柔軟性のある個別指導塾や家庭教師の方が向いています。

ですが、費用面ではなかなか難しいのが現実です。

この場合は、集団指導塾になりますが、課題は取捨選択し、最低限にするなど、本人の体調に合わせ量を調節しなければなりません。

また、反復練習が難しいので、なるべく授業で習得してくるといった姿勢が必要となります。

塾の先生からすれば「やればもっと伸びるのに」と思われてしまうかもしれませんが、そもそも大量の問題をこなすより、関連性を調べ、一問一問じっくり取り組むという勉強スタイルを好むギフテッドにとっては進学塾の大量の課題は無理です。

その点を親御さんが心に留めておく必要があります。無理強いをすれば親子喧嘩が起きます。

ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)

まとめ

ギフテッドのお子さんの塾選び
塾は行きたいけど、宿題はしたくない
ギフテッドのお子さんは体力があまりない
塾選びはどうすればよい?