ギフテッド の 中学受験 はそんなに大変ではないと考えている方も多くいるのではないでしょうか。
知能指数が高いのだから、すぐに習得し、高得点を取り、簡単に合格をつかめるのではないか、頭が良いのだから難関校に受かって当たり前、そんな風に思われている方もいらっしゃるのかもしれません。
ですが、意外とギフテッドのお子さんは中学受験で伸び悩みます。
なぜ、ギフテッドのお子さんは伸び悩むのか
ギフテッドのお子さんの伸び悩みは、早ければ4年生、遅くても5年生頃から現れます。
これまで順調に偏差値をとってきたのに、ある時から偏差値が伸び悩むようになります。
それは、決して勉強量が少ないからというわけではありません。
お子さんの能力の問題ではなく、テストや模試の問題の問われ方が変わるため起きることです。
学校教育ではだいたい4年生頃から抽象的な問題が増えていきます。進学塾のテストや模試も5年生後期や6年生頃になると抽象的な問題がみられるようになります。
ギフテッドのお子さんは定型発達のお子さんに比べ、脳の発達がゆっくりですので、この年齢では抽象的な問題を好みません。
さらに、ギフテッドのお子さんは原理原則に基づき、厳密すぎるため、抽象的な問題では×がついてしまうことがよくあります。
注意されることが、更なる自信喪失につながる
偏差値が伸び悩むと塾の先生からは「クラス落ちしないように」とプレッシャーがかけられます。
抽象的な問題で×が付き、さらにその問題の正答率が高く、塾の先生からも発破をかけられたとき、「もっと、がんばろう。」ではなく、「自分はできないんだ。頭が悪いんだ。」と、思い込んでしまいます。
そう思い込むと、なかなかそこから抜け出すことは難しくなります。
もともとが0か100かの完璧主義を特性として持つお子さん達ですので、そういうことがあれば「0」になってしまうのです。
ですが、こういう特性は周りから理解してもらえませんので、「もっと頑張れ。もっと真剣になれ」と6年生になると周囲から言われます。
これでは、偏差値は伸びていきません。
脳の発達は早められない
ギフテッドのお子さんたちの脳は、ゆっくりとじっくりと成長していきます。
ですが、脳の発達を早めることでできません。ですので、この部分はどうしても凹になってしまいます。
もちろん、時間をかけて脳は成長するのでその点は心配ないのですが、中学受験の年齢には間に合わないことが考えられますので、テストや模試では取れる問題を少しでも確実に取っていくことに焦点を合わせた方が良いのかもしれません。
ボイス カウンセラー
齋藤 唯衣(さいとう ゆい)
まとめ
ギフテッドの中学受験の落とし穴
なぜ、ギフテッドのお子さんは伸び悩むのか
注意されることが、更なる自信喪失につながる
脳の発達は早められない