あなたは 白黒思考 という両極端な考え方をしていませんか?
グレーな考え方は悪いものではなく、むしろ、人の痛みや弱さにフォーカスするものです。
感情コントロールために白黒思考を捨ててグレーな考え方を持つ
現状に不満があり、悩みを抱えていると、マイナスな感情に支配されてしまうことがあります。
白か黒かの考え方は、人の行動を止めます。
白黒思考ともいいます。両極端な考え方で、選択肢が狭いので、生きづらさを感じます。
世の中に正解はなく、みんな自分の常識や主観で生活をしています。
そのために、お互いを尊重しないと、トラブルが起きたりしますね。
あまりに、こうすべき。こうあるべき。という、強い観念を持っていると、自分を苦しめてしまいます。
- いらいらする事が多い。
- ついつい口うるさい。
- 見て見ぬふり出来ない。
そんな時は 白黒思考に陥っているサインです。
白黒思考になっているなという気づきがあれば、それを改善する事は出来ます。
人は、自分を苦しませないために、まあ、いいやと、人に投げてしまうものです。
あなたは、それをしない責任感の強い人だと思います。
それを改善するために、セルフ・エフィカシーを強めていく方法があります。
自己効力感という言葉をご存じでしょうか?
セルフ・エフィカシーの事です。
これぐらいなら出来そうという見込み感の事を言います。
まずは、自分の白黒思考を変えていこうという、決意が必要です。
人はいきなりエベレストのような大きな山に登れませんし、登ろうともしませんね。
でも、小さな山なら、小学生でも登れます。
それが登れたのなら、次はもう少し高い山に登ろうとチャレンジする意欲が沸いてきます。
そんなふうに、少しずつ少しずつ、自信をつけて、前進していくのです。
それは どんな事でも、どんな問題でも同じです。
今、抱えている大きな悩みも、見方を変えてみて、行動を変えてみる事によって、視点が変わってきます。
小さな行動や考え方も、少しずつ変化し、やがて、大きな変化をもたらすのです。
「白黒思考」を改善して生きづらさを軽くしましょう~不安をなくす方法
あなたは白か黒か、0か100かと、両極端な考え方をしてしまいませんか?
白黒思考は考え方のクセです。
思いあたることはありませんか?
完璧主義と人から言われた事はありませんか?
不安になる人は不安になる材料をいろいろ集めてしまいます。
仕事、健康、家族、お金、友人、人間関係…
気になりだしたらキリがありません
先のことはだれにもわかりません。
白黒思考の人の考え方は極端なので、最大の不安を想像してしまうのです。
先の事を考えると悪い方、悪い方へと想像が広がってしまい、最悪な状態を想像してしまうのです。
そして怖くて何も行動が起こせなくなります。「先が見えない不安」は行動を妨げますね。
自分で意識的に「今現在」に思考を戻し、気持ちを立て直すことが出来ればいいのですが、見えない未来に不安を抱くと、こころはどこまでも不安に支配されてしまいます。
そんなときに効果がある方法があります。
未来に起こりうることを想定して未来を「見える化」する方法です。
今抱えている悩みもそうです。
その際大切なのは、「最高の未来」「最悪な未来」だけではなく、「最高ではないけど、まあまあいい未来」「ほんの少しいい未来」「ほんの少し悪い未来」などの様々な未来を想定することです。
人は「成功」と「失敗」、「100点がとれた」「100点がとれなかった」などと「白」か「黒」の2択で物事を判断しがちです。
これが白黒思考です。
そうすると、「完璧な成功」以外はすべて失敗になってしまうし、上手くいったところもあったとしても上手くいかなかったと考えてしまいます。
100点以外は0点なのかという事になってしまいます。
そういう思考パターンだと、どうしても生きていくのが苦しくなりますね。
白か黒だけでなく、「少し上手くいった」「60点も取れた」とグレーな状況を受け入れると自己評価を高めることができて、生きづらさをやわらげることでしょう。
未来をイメージする時に「最高」「最悪」だけでなく、その間のグレーな状況も想定してみましょう。
先を見通せると少し気持ちは楽になります。
また不安が強い時は考えるのではなく、イメージするのです。
何か問題が直面した時は、人は「どうすれば問題が解決するのだろう?」と考えがちです。
けれども問題が解決するのは、経験や知識のある事だけです。
それ以外は考えても状況は変わりません。
ここが難しいかもしれませんが、考えるのをやめて、「問題が解決したらどのようになっているのだろうか」と考えをシフトします。
例えば、痩せたい。でも、食べたい。という問題があなたにあったとしたら。
痩せた自分は、着たかった洋服がとても似合っていて気分が良いイメージ。
いなかった彼氏がいて楽しくデートしているイメージ。
などわくわくするイメージを持ちましょう。
問題を解決しているイメージを持つと気持ちが前向きになり、行動を起こすモチベーションにつながります。
このようなイメージを通して、感情をコントロールする事は大事です。
「これぐらいなら出来そう」という見込み感が行動する意欲を生みます
セルフ・エフィカシーを強く感じていると、その行動を行う可能性が高まるのです。
例えば、痩せたいという願望があっても、また痩せる知識があっても。
きっと上手くいかないと思うとなかなか行動に移せません。
白黒思考の人は 完璧に状態が整わないと出来ないと思いがちなのです。
やるか、やらないのかの、二択しかないのです。
でも、どんな人でも、見込み感がない事はしません。
いきなり、エベレストの山に登らないのです。
そんな、柔軟な考え方になれるように、変えていきましょう。
「これならできるかも」「できそう」という見込み感のイメージを持つことで、行動に移せるのです。
まずは行動しないかぎり、欲しい結果もありませんね。
そして小さな成功体験が、さらなる自信を生み、「自分ならできる」という気持ちが強まり、高い目標に向かうことが出来ます。
失敗や困難があってもあきらめにくくなります。
でも、すぐに行動できなくてもいいのです。
人には、変わるための準備期間があるのです。
ただその選択肢があるというだけでも、安心感を生むものなのです。
「ネガティブ思考」は悪くないのです
一般的にネガティブな考え方は悪いものと、捉えられています。
反対に「ポジティブに考える=幸せ」という心理学もあります。
もちろん、ポジティブな考えは、前向きに生きていくために必要です。
また気持ちが楽になったり自信をつけたり、良いイメージも持てます。
また、ネガティブ思考は「失敗する」「うまくいかないかもしれない」などと悪い結果を想定します。
でもそれは普通の事です。
失敗した時のこころの防衛反応とも言われています。
人は想定外の事が起きてしまうと、ショックでこころが壊れてしまう事もあるからです。
精神的なダメージを最小限に抑えようとして働くのです。
「ネガティブ思考は悪い事」として捉えていると、それもまた苦しいです。
ネガティブな考えが浮かんできたら、それをなかった事にしないで、まずは、受け入れて下さい。
自分のこころに嘘はつかないで下さい。
そして、ネガティブな思考に浸っていないで、ポジティブな考えも思い浮かべてみて下さい。
グレーでいいのです。
きっと今までと違ってきます。
ボイスカウンセラー
片桐 かおり(かたぎり かおり)
まとめ
白黒志向が暴飲暴食を招く?
感情コントロールために白黒思考を捨てグレーな考え方を持つ
「白黒思考」を改善して生きづらさを軽くしましょう~不安をなくす方法
「これぐらいなら出来そう」という見込み感が行動する意欲を生みます
「ネガティブ思考」は悪くないのです