子ども があまりに 偏食 ですと、親御さんの方も心配でしょうし、しんどい 想いをすることもあるかと思います。
子どもが小さいころは、食べないものがあっても、「そのうち食べるだろう」とドンと構えていても、成長してからも食べないと、本当に大丈夫かしら?と不安になりますよね。
他の子、特に我が子より小さい子が、モグモグ美味しそうに食べている姿をみると尚更。
保育園や幼稚園、小学校に通うことになると考えると、ますます何とかしないと!と思うのは、おかしなことではありません。
料理本やテレビで、「色んなものを食べさせましょう」「こんな風にすると食べますよ」とあるように、色んな工夫をしても、一切受け付けてくれない。
食事の時間が苦痛、しんどい。
なんでもバクバク食べられる子と、そうでない子には、違いがあります。
偏食の理由「味覚」
偏食は、お母さんの作った食事のせいではありません。離乳食を市販のものにしていたからでもありません。
感覚には、「自覚しやすい感覚」と「自覚しにくい感覚」があります。食事に係わる「味覚」「嗅覚」「視覚」は、「自覚しやすい感覚」です。
その中の「味覚」は、小さい頃は、特に敏感です。
それは、危険だと思うものを排除するためです。大人でも、「酸味」は、腐っているかどうかの判断に使いますよね。
「苦味」は、大人になると美味しく感じることもありますが、子どもにとっては体に毒かどうかの判断材料になります。
偏食の理由「環境」
食事の度に、「呼んでも来ない」「残す」「暴れる」などの行動があると親としても、注意しなければならないことが増えてしまうのは、当たり前のことだと思います。
「思うように子どもが行動しないでイライラする」「作ったものを残されて悲しい」。それらは、誰もが持つ感情だと思います。
人の喜怒哀楽を作るのは、「扁桃体」ですが、特に「不快」なことを感じやすい場所でもあります。
なので、食事のときに、「子どもが感情的になる」「親に叱られる」などが、「食事時間=嫌なこと」と、子どもの脳が記憶している可能性があるのです。
偏食との上手な付き合い方
親が、「食事の時間がしんどい」と思っているとき、お子さまも同じような状態かもしれません。
食事の内容ではなく、食事環境に注目してみませんか?
一部、ご紹介させていただきます。
①好きなものだけを出す
「食事時間=嫌なこと」のイメージを無くすために、絶対食べるものだけを出してみては、いかがでしょうか?
絶対食べるものでも、好きなものでも、残すこともあると思います。
そのときには、残したことには触れず食器を下げたり、「半分も食べたんだね」などと肯定的な言葉をかけることが、食事時間の安心感に繋がります。
②ご褒美を作る
脳は、「楽しい」「面白い」と思うと、ヤル気が出てきます。
デザートを先に食べたいなら、食事より先に食べさせるのもアリ。「一口でも食べたら、ご褒美のチョコレート1個」「一皿食べたら、チョコレート2つ」なども。
どんな方法でも、試しては上手くいかないの繰り返しではしんどくなってしまうので、お母さんが、「上手くいかなくても大丈夫」と、気軽に試せることを無理せずにやってみては、いかがでしょうか。
ボイス カウンセラー
渡辺 真子(わたなべ まこ)
まとめ
うちの子どもは偏食?食事の時間が、しんどい
偏食の理由「味覚」
偏食の理由「環境」
偏食との上手な付き合い方